【天童よしみさんインタビュー】ヘアスタイルを変えたとたんに運命が開け、紅白出場が決まった!
間近でお会いしてもシミ、シワがまったく見当たらず、白絹のようなきめの細かい透明肌をキープしている天童よしみさん。天童さんといえば目力メイクでおなじみですが、時代の変化に合わせ、実は少しずつアップデートしているといいます。そのあくなき美容魂の影には、今年91歳になるお母さま、筆子さんの教えが息づいていました。 【写真】天童よしみさん
輪郭隠しのボブから、アップスタイルのヘアへ。変えたとたんに運命が開け、紅白出場が決まった!
ーーアップスタイルのヘアがお似合いですね。いつごろから? 「若いころは、松田聖子さんの髪型に憧れ、聖子ちゃんカットなどずいぶんマネさせていただき、ジャケット写真を撮影しておりました。基本的に、小顔に見せたくて輪郭を隠すダウンスタイルのヘアが多かったですね。ところが30数年前のある日、母が夜、鏡を見ている私のところに来て、『ダウンスタイルをやめて、まとめ髪にしたら?』と。『よしみのチャームポイントはうなじやねん。こんなきれいなうなじを、なんで人様に見てもらわれへんの?』と。大阪人なので、家では関西弁で会話しています。母の言葉を信じ、うなじを見せると同時に、今までフェイスラインを覆っていたサイドの髪をグッと引き上げたアップスタイルに。ヘアスタイルに合わせて、それまでパンツスーツだった舞台衣装をドレスに変えました。すると、驚いたことに運気がガーッと上がり、仕事がどんどん舞い込むように。ヒット曲に恵まれ、初の紅白出場も決まりました。その後、仕事では髪をおろすことはなくなり、目力メイクとともに継続。私の運気を支えてくれています」 ーー自分らしいヘアメイクの「スタイル」を見つけるにはどうしたらいい? 「私らしいスタイルというとどうしても自分本位に考えがちですが、あえて思い込みを捨て、人のアドバイスに耳を傾けることが大事ですね。私の場合、美の師匠である母と、プロの目線と技を持つヘアメイクさんの意見、そしてお客様の声に常に耳を傾けるようにしています。人のアドバイスを聞くとコンプレックスを刺激され、正直凹むことも多いのですが、そんなことも『踏み台にしてしまえ!』と(笑)。そして、時間があるとき、ゆっくり自分プロデュースの時間を持つこと。顔立ちは年齢の変化にともなって変わっていきますから、似合うスタイルも変わっていきます。笑ったときの顔、以前とどこが違うんだろう。衣装を変えたらどういうメイクが映えるんだろう。と常に研究しています。定番のように見える私の目力メイクとヘアスタイルも、実は少しずつ変化しているんですよ」 ーーヘアメイクをアップデートするための情報源はどこから? 「暇があるとドラッグストアに行き、メイクアップコーナーでよさそうなものを物色。いろいろ買い込んで実験しています。また、ビジュアルのイメージソースは韓国ドラマから。韓国人の俳優さんのヘアメイクは、男女ともに洗練されていておしゃれ。メイクの流行も詰まっているので、眉メイクや色使いなど、よく参考にさせてもらっています」 ●歌手 天童よしみさん 15歳でアニメ『いなかっぺ大将』主題歌「大ちゃん数え唄」発売。1993年第44回NHK紅白歌合戦初出場から昨年で28回出場、紅組トリを三度務める。1998年にはよしみちゃん人形が発売され、女子高生を中心に魔除けのお守りとして大ヒット。昨年は女優として映画『翔んで埼玉』など3作品に出演、CMやミュージカルなど多方面で活躍。 撮影/SHITOMICHI〈SEPTEM〉 ヘア&メイク/市岡利之〈キューズ〉 取材・文/小田ユイコ 企画・構成/中島和美(MAQUIA ONLINE) ※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。