久しぶりのエアコン使用で“もわっと臭”?正体はカビやホコリ…試運転と蒸し暑い時期の使い方のポイントを聞いた
“もわっと臭”を防ぐ方法
――では、「もわっと臭」を防ぐにはどうしたらいい? 1. まずはフィルターのお手入れをしましょう。 エアコンフィルターは、こまめなお手入れが欠かせません。エアコンの汚れはニオイの原因となるほか、能力の低下、消費電力の増加、本体の寿命を縮めることにつながります。掃除機や、汚れがひどいときはフィルターを取り外し、水洗いによるお手入れをしてください。 フィルターの自動お掃除機能がないエアコンの場合、メーカーは目安として2週間に1度の掃除を推奨しています。 2. エアコンの内部クリーン運転をお試しください。 内部クリーン機能がない場合は、普段からエアコンを使用後、3時間ほど送風運転を行ってエアコン内の乾燥を心がけましょう。送風運転であれば電気代は1時間あたり約0.5円ほどです。 3. エアコン内部にカビが生えていないかチェックしましょう。 フラップを開けて風の吹き出し口や送風路にカビが生えていないかチェックしましょう。吹き出し口や送風路にカビが付着している時には、エアコン内部や奥にすでにカビが発生している可能性が高いです。その際にはお客様自身で絶対に分解洗浄はせず、専門のエアコンクリーニングが必要です。 ――つけっぱなし運転は節約できるイメージがあるが、エアコンの内部には良くない影響を与えるの? つけっぱなし運転が節電になるというのは1日8時間エアコンを使う際に、つけたりけしたりを繰り返しながら使うよりも8時間ずっとつけっぱなしの方が節電になるという場合です。 それに対しエアコンを8時間使う場合と10時間使う場合では、当たり前ですが、使用時間の長い方が電気代がかかります。 最近では、「つけっぱなし運転の方が電気代がおトク」と聞いて、積極的につけっぱなし運転を行う方も増えています。 アンケート調査でも、「夏の間、エアコンを24時間以上つけっぱなしにすることはありますか?」という質問に、「頻繁にある」(18.6%)、「たまにある」(28.8%)と半数近くの47.4%が「ある」と回答しています。 しかし、実はこの24時間以上のつけっぱなし運転はエアコンの稼動時間が長い分、フィルターへのホコリの付着量が増える他、エアコン内部のホコリや湿気により、カビが生えやすい環境になるため、“もわっと臭”につながってしまう恐れがあります。 エアコンは内部を洗浄したり、加熱乾燥やイオンなどを内部に充満させて、ほこりの付着やカビの発生を抑制する内部クリーン機能(※)が搭載されており、お買い上げ時には運転停止後に自動で動作するように設定されているものもあります。 連続運転を行うと内部クリーン運転の機会も減ってしまうため、最低でも1日に1回は運転を停止して内部クリーン運転を活用するようにしましょう。 アンケートの中では、エアコンを24時間以上つけっぱなしにした際のエアコン内部への影響として、「カビが生えやすくなる」と正しい回答をした方は29.5%のみで、70.5%は正しく理解していないこともわかりました。 (※フィルターの自動掃除機能とは異なります。メーカーによって方法は異なります。)