ニセ電話詐欺 常陸太田の男性 暗号資産3282万円相当被害 茨城県警
茨城県警は26日、同県常陸太田市、無職、男性(70)が宮城県中央警察署の警察官を名乗る男らに、約3282万円相当の暗号資産(仮想通貨)をだまし取られたと発表した。県警はニセ電話詐欺事件とみて調べている。 県警組織犯罪対策1課によると、8月27日、厚労省保健医療局を名乗る男から、男性方に「仙台市内の病院で1カ月分の規制薬品を受け取りましたか」などと電話があり、男性が否定すると、「個人情報が流出している可能性がある」と言われた。電話を代わった同署の警察官を名乗る男らからは「あなたは詐欺事件の容疑者になっている」と伝えられた。 同29日、検察官を名乗る男から「詐欺事件の犯人の家からあなた名義のキャッシュカードが見つかった」「あなたの財産を一つにまとめてください」などと言われ、男性は指示通りにインターネットバンキング口座を開設し、同口座に現金を振り込んだ。 その後、男から「あなたの全財産が犯罪に関係するお金か調べる必要がある」と言われ、男性は暗号資産取引所のアプリに登録。LINE(ライン)の画面共有機能を使いながら、男の指示に従い、9月18日から10月2日までの間、5回にわたって、2つの暗号資産で計約3282万円相当を指定アドレスに送り、だまし取られた。
茨城新聞社