サンドウィッチマンとナイツが語る、東京芸人50代の“大計画”「ずっと劇場を作りたかった」
東京芸人の目標となる劇場を
──お互いがこれからどうなっていくといいと思いますか? 伊達 ナイツはね、我々の好感度を下げる運動をしてるんで。 塙 そう。こっちが一緒に下がっていいんで、サンドさんの好感度を下げようと。 土屋 道連れにしてでも。 富澤 なんでだよ! 伊達 ナイツには、これからも東京の漫才を引っ張っていってほしいな。俺は、漫才協会に入ってもいいと思ってる。 塙 本当ですか? じゃあ65歳くらいになったら入ってもらおうかな。 伊達 いや、もっと早く入りたい。 塙 富澤さんは? 伊達 いや、こいつは引退するとか言ってるから。 土屋 え、いつごろ? 富澤 60歳くらいでいいかなあ。 土屋 早いなあ。 塙 引退してから漫才協会に入れば? 趣味で。 富澤 それならそれで入ってもいいかな。 伊達 引退したあと、入ってどうするの。 富澤 だから、基本は伊達ひとりで活動してもらって。 伊達 いや、俺Vシネマのものまねしかできないから。それにしても漫才協会もどんどん大きくなってるからね。すごいよ。 塙 まあ、人は増えてますけどね。結局、東京には吉本以外の劇場がほぼないんですよ。コントの人なんて協会もないし、漫才師以上に出る場所がほとんどない。だから東京の漫才の人もコントの人もみんな出られる、「ここに出たい」という目標になるような小屋が欲しいですよね。東洋館のギャラは安くて、あそこだけに出て生活するのは無理だから、今東洋館に出てる若手が「あそこに出たいからがんばろう」と思えるような場所があるといいなって。 伊達 ああ、うちもね、劇場を作りたいとずっと思ってて。(一緒に)やろうか? 塙 事務所の垣根を越えて、東京の芸人が毎日出るような。テレビよりは安いけど、そこに出たら生活できるような場所が。 伊達 おもしろいじゃん、それ! 塙 サンミュージックの社長になったブッチャーブラザーズのリッキーさんがインタビューでそんな話をしてたので、相談してみようかなと思って。K-PROの児島(気奈)さんがナルゲキっていうのやってるでしょ? ああいう、みんながもっと出たいと思うような劇場があればいいと思うんですよ。 伊達 劇場、欲しいよね。お笑い芸人は結局ネタですからね。ネタやりたいですよ。 塙 劇場って、やっぱり芸人が一番元気になるんですよね。芸人のパワースポットでもある。 伊達 そうだね。 塙 最近、BOOMERさんとかプリンプリンさんとか元気ですもん。うな加藤さんだけは死んだ目になってるけど。 富澤 うなさんもプリンプリンじゃないか。 塙 なんで死んだ目になってるか知ってます? 夜中まで配信やってるから。 土屋 どうでもいいよ。 伊達 うな加藤さんの情報いらないよ(笑)。ともかく、ナイツが率先してやってくれたら俺らはいくらでも手伝いますよ。我々は次の世代を担う若手に還元しなくちゃいけない世代になってきてるから。 塙 この記事を読んだ人が、どこかいいところを紹介してくれないかな。
釣木文恵