【UFC】ホロウェイの挑戦を受けるフェザー級王者イリア・トプリア「どこから来たかは関係ない、重要なのは自分がどこへ向かっているかだ」
◆『恐怖も信念も、どちらも見たことがないもの。どちらを信じるかは自分で選ばなきゃならない』
──アブダビはスペインやジョージアに近い場所ですし、あなたのファンたちが応援に駆けつけるでしょう。ジョージアやスペインのファンの前で戦うことはどんな意味がありますか。 「とても大きな意味があるよ。これまでは敵地で戦うことに慣れていたけど、今回初めて自分のホームではないけど、中立的な場所で戦う感じがしてるんだ。それがすごくいい。たくさんのジョージアやスペインの人々が応援に来てくれるし、そのことにとても感謝してるし、すごく嬉しいよ。みんなの前で輝ける機会を持てることは幸せだね」 ──この30年間で何度も困難を経験してきたジョージアのような国から、夢を追いかけて戦うことがどれだけ大変か、みんなに伝えていただけますか。 「とても大変だよ。でも不可能ではない。人生では何だって可能なんだ。どこから来たかは関係ない、重要なのは自分がどこへ向かっているかだよ。常に前向きなメンタリティを持たなければならない。よくこう言うんだ。『恐怖も信念も、どちらも見たことがないもの。だから、自分でどちらを信じるかを選ばなきゃならない』。俺はいつも、自分を幸せにしてくれることを信じるようにしてるよ」 ──あなたは小さなジム、クリメントクラブの出身ですだね。あなたの成功を見て、このジムに入りたいとか、一緒にトレーニングしたいという人が増えてるのでしょうか。それとも「チーム・イリア」といった具合に、あなたのためだけのジムなのでしょうか。 「いや、『チーム・イリア』だけじゃないよ。俺の弟も近いうちにUFCデビューする予定だし、他にもたくさんの選手が育ってきてるんだ。彼らも近い将来、UFCに参戦するだろう。俺が育ったのはアリカンテのクリメントクラブっていう小さなジムだけど、俺の他にもたくさんの素晴らしいファイターを生み出してるんだ」 ──あなたは有言実行している数少ないファイターの一人ですが、その秘訣は? 「俺は自分を信じてるだけさ。自分がどれだけ準備してきたか分かってるからね。自信はその準備から来るんだよ」 ──勝てば勝つほどプレッシャーが増えるのでは? 「全くプレッシャーはないよ。多くの人は俺が挑発してると思ってるみたいだけど、俺はただ真実を言ってるだけなんだ。自分の内面で本当に感じていることを言ってるだけなんだ」 ──タイトル初防衛戦となることで、あなたのニックネーム「マタドール」が今まで以上にふさわしい状況になるでしょう。しかし今回は初めて、相手があなたの持っているものを奪おうとして向かってきます。このことが試合の戦略に影響するでしょうか。 「俺はいつも自分のゲームプランに従うよ。みんな常に俺から何かを奪おうとしてきた。無敗記録も守ってきたし、これからも守り続ける。俺は無敗のまま引退する」
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