和歌山南陵高校 生徒募集再開に向け準備 措置命令が解除 和歌山県日高川町
テレビ和歌山
経営状態の悪化などで混乱が続いていた、日高川町の和歌山南陵高校を運営する学校法人南陵学園に対し、静岡県から出されていた措置命令が、先月29日に解除されました。
これを受け、学園の理事長は今日、来年4月の新入生受け入れに向け、生徒募集の再開を目指すことを明らかにしました。 今日、日高川町の和歌山南陵高校で、学校法人南陵学園の甲斐三樹彦理事長が会見を開き、措置命令が解除され、生徒募集の再開を目指すことを明らかにしたもので、「今後も行政に意見を聞きながら、健全な学校運営に努めたい」と述べました。 南陵学園を巡っては、国から支給される就学支援金の未返還問題や職員給与の未払いなど、様々な問題が明らかになり、学園の本部がある静岡県が、一昨年、私立学校法に基づき「新たな生徒の募集や入学を停止する」などとした、2度の措置命令を出しました。 これに対し、学園側は去年、静岡県に経営改善計画を提出したものの、内容に不備があるとして措置命令解除にはいたらず、この二年間、入試を実施できていませんでした。 しかし、学園側に今年4月に理事長の交代など、運営体制刷新の動きがみられたことや、外部への多額の滞納金などが精算される目途が立ったこと、さらに今後の運営資金も確保される見通しとなったことで、静岡県は先月29日、措置命令を解除しました。 南陵学園 甲斐三樹彦理事長「最初(措置命令解除と)聞いたときは、正直ほっとしたというのが一番だったんですけど、解除して頂いた静岡県や和歌山県の方々の期待に添えるような学校にしていかないといけないなというところで、むしろホッとしたのは一瞬で「さあここからふんどし締めなおして、気合を入れてやっていかないといけないな」というのが今の気持ちです。(今後の学校運営について)ありとあらゆる資格を子供達に取らせる。『面白くて、やりたいことやれて、資格も取れる』というような学校にしていきたい」 和歌山南陵では今後、校名や校歌の変更は行わず、入学願書の準備が整い次第、来年4月の新入生受け入れに向け、生徒募集の再開を目指すということです。
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