フェルスタッペン、ホーナー代表を痛烈批判した父ヨスを擁護「父はいつも率直だし、嘘つきではない」
マックス・フェルスタッペンの父親であるヨス・フェルスタッペンは、F1開幕戦バーレーンGPの夜に、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーへの”公開攻撃”を開始。チーム代表退任を迫った。これについてマックス・フェルスタッペンは、「彼は嘘をつかない」とヨス・フェルスタッペンのコメントを擁護した。 【リザルト】F1第2戦サウジアラビアGP:予選結果 ヨス・フェルスタッペンは『Daily Mail』紙の取材に応じ、ホーナー代表が「ポジションにとどまっている間、ここには緊張感がある」と語り、次のように続けた。 「チームがバラバラになる危険性がある。今のままではいけない。爆発してしまう。問題を引き起こしているのは彼なのに、彼は被害者ぶっている」 このコメントは、レッドブルが女性従業員からの苦情を受け、ホーナー代表の不適切行為について調査が実施されたことを受けたものだ。 8週間にわたる調査の結果、ホーナー代表は”潔白”だという判断が下されたが、彼を退陣に追い込もうとする匿名のリークによって、内部資料がばらまかれるなど問題は収束していない。 こうした状況から、フェルスタッペンがレッドブルを離れるという決断を下すのではないかという憶測も流れている。フェルスタッペン自身は、ホーナー代表がレッドブルに残ればレッドブルが危うくなるという父親の見解を支持するまでには至っていないものの、その発言から完全に距離を置いているわけでもない。 父親が自身の発言を後悔していると思うかと尋ねられたフェルスタッペンは、次のように答えた。 「そんなことは聞いてないよ。当然だけど僕がゴーカートをやっていた時から知っているけど、彼はいつも率直なんだ。それに嘘つきじゃない。それは確かだ」 フェルスタッペンは、この件に関してどちらかの味方をするつもりはないと強調したが、物事の進め方について組織内で意見の相違があるのは珍しいことではないと感じたという。 「たとえ言い争いになってもならなくても、一般論として解決できることは必ずあると思う。そういう意味では誰もが敬意を払っていると思う」 「F1で一般的なことでも、起こったことすべてにいつも同意できるわけじゃない。だからこそ、時には物事について議論するのはいいことなんだ」 「時には同意できないことがあるというのも分かるだろう。それは人間関係の中で起こることなんだ」 父親の発言が物議を醸す中、自分はこの問題にあまり巻き込まれたくなかったとフェルスタッペンは語り、コース上で起きていることに集中することを優先したという。 「父と僕はとても仲がいいし、たとえ父が近くにいなくても、毎日電話しているよ」 「でもその一方で、僕は特定のことについて多くを語りたがるタイプでもないんだ。ドライビングに集中したいんだ。何か問題があれば、チーム内で解決するようにしている」 モータースポーツ・アドバイザーのヘルムート・マルコが機密情報漏えいに関与していた疑いが出るなど、この騒動が収束する気配はまだまだ見えてこない。
Jonathan Noble