聖光学院・高野（撮影・浜本神威）

　プロ野球ドラフト会議が24日、東京都内のホテル（午後4時50分開始）で行われる。東北のドラフト候補選手紹介の最終回は、今夏甲子園出場の聖光学院・高野結羽（3年）、異色の経歴を持つ青森大・哘崎新（さそざき・しん、4年＝青森山田）、侍ジャパンU23代表にも選出されたTDK・佐藤亜蓮（23＝仙台大）の3投手。ドラフトへのそれぞれの思いに迫る。【浜本神威、木村有優】 【写真】今夏甲子園で11奪三振を奪う快投を見せた聖光学院・高野結羽 　　　　◇　　　◇　　　◇ 　聖光学院・高野は最速145キロの直球と2種類のスライダーやカーブなど多彩な変化球を操る右腕だ。今夏甲子園では鶴岡東（山形）との東北対決で8回6安打2失点（自責0）。11三振を奪う快投を見せた。チームは惜しくも1－2で敗れたが「マウンド上で動じない、雰囲気にのみ込まれないための自分を持つことができた」。堂々とした背中で野手陣を鼓舞した。 　線が細かったが、夏が終わり体作りに注力。ウエートトレーニング前と途中にプロテインを取り、トレーニング後のご飯には鶏胸肉を食べる。最近はわさびしょうゆで食べるのがお気に入りだ。67キロだった体重は75キロに。ベンチプレスも夏までは積極的ではなく50キロ程度で終えていたが、以降は体作りの一環として取り組み、70キロを上げられるまでになった。「キャッチボールのときに軽く投げて、ボールが伸びていく。キレがある実感があります」。背中はどんどん大きくなっている。 　プロでの目標は「自分が小さい頃に思ったように、かっこいいなと思ってもらえる選手になりたい」と話す。子どもたちの憧れとなる第1歩へ、今日、吉報を待つ。 　◆高野結羽（たかの・ゆう）2006年（平18）9月28日生まれ。福島県福島市出身。小学5年時に福島ホープスジュニアで野球を始め、信夫中では軟式野球部に所属。中学3年から投手に転向。177センチ、75キロ。右投げ左打ち。憧れの投手はヤクルト奥川恭伸。