メイヌー、ラミン・ヤマルらEURO2024に嵐を巻き起こす次世代の神童たち
アーサー・フェルメーレン(ベルギー)
ベルギーの「黄金世代」はすでに到来し、終わっているかもしれないが、近年、新たな若手が多く台頭し、大会での成功をもくろむ赤い悪魔にとって希望となっていると言えるだろう。そうした選手の中で最も才能ある選手のひとりがアーサー・フェルメーレンで、ドメニコ・テデスコ監督のチームに加わっている。 19歳のフェルメーレンは2022-23シーズンの初め、ロイヤル・アントワープFCで活躍し、レギュラーとして、マルク・ファン・ボメル監督のチームの66年ぶりのリーグ優勝に貢献した。バルセロナやアーセナルからも注目されたが、1月、アトレティコ・マドリーに1,800万ユーロ(約30億円)で移籍した。 中盤の底での司令塔タイプのフェルメーレンは、この夏、途中出場で短い時間プレーすることになりそうだが、次の10年でベルギーの顔となる可能性を持った選手である。
ラミン・ヤマル(スペイン)
EURO出場選手の中で最年少のラミン・ヤマルだが、彼に匹敵するスキルをもつ選手はそうそういない。バルセロナで見せているようなプレーができれば、センセーショナルなプレーで大会に嵐を呼ぶことだろう。 16歳のヤマルはバルサのトップチームに昇格してからの12カ月で次々と記録を塗り替え、9月にスペイン代表に初招集されると、先発し得点した最年少選手となった。 ヤマルはリオネル・メッシ以後、最高のラ・マシア出身選手と言われており、スペイン代表が最近のEUROで残念な結果に陥っていることを考えれば、これからの数週間、ヤマルがルイス・デ・ラ・フエンテ監督のチームで主力となっても驚きではないだろう。
ケナン・ユルディズ (トルコ)
ドイツのサッカーファンなら、すでにケナン・ユルディズを見たことがある。トルコ代表に初めて招集されたFWユルディズは、11月のEURO開催国とのアウェイの親善試合で1得点を挙げ、トルコ代表はユリアン・ナーゲルスマン監督率いるドイツ代表に3-2で勝利したのだ。 19歳のユルディズはこの衝撃のデビューのあと順調に成長し、1カ月後、ユヴェントスで初めて先発メンバーに選ばれると、見事な得点を決めた。さらに、1月上旬のコッパ・イタリアでは2得点を挙げている。バイエルンのアカデミー出身で、2022年にユーヴェはバルセロナに勝ってユルディズと契約したが、トリノのトップチームに昇格した後、大活躍のシーズン後半を大いに楽しんでいる。 中央のストライカーとしても左サイドからでもプレーできるユルディズは、ドリブルの技術とパワフルなシュートで相手DFを翻弄し、この夏、ダークホースのひとりとしてレギュラー出場することになっても驚きではないだろう。