メイヌー、ラミン・ヤマルらEURO2024に嵐を巻き起こす次世代の神童たち
コビー・メイヌー(イングランド)
2023-24シーズン当初、コビー・メイヌーがイングランド代表に入るなど、とても考えられなかった。だがマンチェスター・ユナイテッド所属のメイヌーは、11月にプレミアリーグデビューを果たすと、流星のごとく華々しい活躍を見せ、この夏、スリー・ライオンズの先発メンバーに選ばれるかもしれない。 19歳のメイヌーは、オールド・トラッフォードでレギュラーに定着して以来まったく臆することがなく、3月に初めて国際試合に呼ばれた後、ブラジルとベルギーとの2試合に出場を果たし、ガレス・サウスゲート監督の選択肢となりうる地位を確立した。 相手選手の脇をすり抜け、ミリ単位で正確なパスを出して試合のテンポを生みだせるMFメイヌーは、アタッキングサードで敵の脅威となれることも見せつけており、5月のFAカップ決勝では決勝点まで決めた。プレミアリーグでもウルブス戦とリヴァプール戦で見事な得点を挙げている。
レオ・ザウアー(スロバキア)
レオ・ザウアーはEURO前に代表では2試合しか出場していないが、このスロバキア代表のウイングには、この夏うまく行けばインパクトを残せる才能があることは確かだ。 18歳のザウアーはオランダの強豪フェイエノールトのトップチームに昇格して初のシーズンで活躍し、まだ先発メンバーに選ばれたことはないものの、すでにシーズン全体を通じて2得点4アシストを記録しており、45分に一度は得点に直接絡む活躍をしている。 左サイドでのプレーを最も得意としており、3月にスロバキア代表の最年少出場記録を更新した。ドイツでも注目される選手のひとりであることは間違いない。
ガブリエル・シグア(ジョージア)
この夏大会初出場なのはジョージアだけだが、小国といえどもドイツで1度や2度、サプライズを起こす自信は密かにもっているだろう。チーム最年少のガブリエル・シグアはウィリー・サニョル監督に招集されたばかりで、どのくらい試合に出られるかまだわからない。 シグアは2022年にジョージアのFCディナモ・トビリシで表舞台にデビューし、そのトップチームで1年活躍した後、スイスのFCバーゼルに移籍した。18歳のシグアのスイスでのデビューシーズンは浮き沈みがあったが、それでもリーグ戦17試合に出場して3得点を記録。そのほとんどが途中出場によるものである。