皇后・雅子さまゆかりのスキー場が、今シーズンの営業の見通しが立たない状況になっていることが分かりました。 例年なら、あと１カ月ほどでシーズンを迎えるはずのスキー場は、静まり返っていました。 【樋口陽一記者】 「道路からスキー場やホテルに向かう道は、封鎖されています。従業員など、人の出入りは見られません。」 猪苗代町の箕輪スキー場は雪質の良さで知られ、県内外のスキーヤーに３０年以上親しまれてきました。 併設されたホテルにはご成婚前の皇后・雅子さまが家族旅行で滞在し、スキーを楽しまれたことも。 近くの住民は「今年はリフト回んないんだよっていうのを聞いたのが、それだけで。何にもあと周りの状況知らない。」と言います。 今シーズンに向けた、リフト券の事前販売なども始まっていない箕輪スキー場。 猪苗代町などによると、スキー場とホテルを運営する第三セクターの「横向高原リゾート」は従業員の大半が退職し、今シーズンの営業の見通しが立っていないということです。退職の理由は明らかにされていません。 第三セクターの株式のうち、９７％以上を所有して、５年ほど前から実質的に経営している事業者は、「この件について取材を受け付けていない」としています。 近くの住民はここ数年、雪不足にも苦しむスキー場の経営を心配していました。 「ちょっと状況的に少し大変だっては、聞いていましたよ。すごく気候の影響は受けていると思いますよ。」とも話していました。 猪苗代町は福島放送の取材に対し、「今シーズンの営業を開始できるように努力している」としています。