A.B.C-Z 五関晃一、ショート動画で見つかる独特の面白さ パフォーマーとしての実力に裏付けされた魅力
五関晃一、Snow Manのステージでの実力を開花させた立役者
五関の軽やかなダンスは見る者に難しさを感じさせず、プロや経験者の間でも評価が高い。ダンスに対する情熱はパフォーマンスのみに留まらず、A.B.C-Zの振り付け担当としても活躍中の五関。デビュー曲「Za ABC~5stars~」をはじめとするシングル/アルバム曲の振り付けを10曲ほど務めてきた他、自分たちのコンサートやA.B.C-Zが座長を務める舞台『ABC座』の振り付けも担当し、ダンスの要を担ってきた。 五関の振り付けには、洗練されたシンプルさと楽曲の個性を引き出す細やかな振りが共存している。さらに言えば、キャッチーな音ハメ、表情が見えやすい構成など、どの楽曲においてもその人が“アイドル”としての魅力が存分に発揮できるよう配慮されているのだ。 近年では、コレオグラファーとして他グループや外部の舞台作品にも積極的に携わっている五関。とりわけ2017年から参加した舞台『滝沢歌舞伎』では、Snow Manのオリジナル曲の振り付けを担当しただけでなく、同グループの変革期にも立ち会ってきた。2019年に新メンバーの加入を経て新体制になった彼らに、かつてA.B.C.として4人で活動していたところに最年少の橋本良亮が加入した時の記憶を重ねていたのかもしれない。当時中学生でありながらグループ加入時は1日で15曲もの数の楽曲を覚えていた橋本にとって、五関の存在は大きかったはず。 Snow Manが主演を務めた2020年公開の映画『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』では五関が「ひらりと桜」の振り付けを担当。Snow Manの身体能力を引き出した上で9人を「すごいパワーや迫力を持っている子たち」と賞賛した。五関の素晴らしい点は、学ぶ意欲のある者にペースを合わせてサポートできる忍耐強さ、そして時間をかけて自分が吸収したことを惜しみなく他者に教えることのできる人としての懐の深さではないだろうか。これらの長所は、彼の振り付けのメソッドにも大いに影響していると言っていいだろう。なぜなら一人ひとりの適性や武器を分析し、グループと楽曲両方の魅力を最大限発揮できる振り付けを考え抜いてきたからだ。 五関は9人のSnow Manだからこそ映える見せ方を模索し、新たなアプローチによって、それまでメインの武器としていたアクロバット以外の魅力も徐々に開花させていった。その仕事ぶりからは、長年の活動を経て培った洞察力や共感力、そして何よりも彼の人としての成熟度がうかがえる。 9月27日からは、五関が振り付けを担当した舞台『戦国妖狐 THE STAGE 世直し姉弟編』が開幕予定だ。主演を務めるのはOWVの本田康祐、またヒロインにはAKB48の元メンバー・大西桃香が抜擢され、ダンスに長けた個性豊かな俳優陣が集結した。独特の世界観の中で、五関の作り上げるダンスが作品にどのような影響をもたらすのか非常に楽しみだ。
kawer
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