6大会連続の39歳Cロナ、最年長ゴールのモドリッチ 新星16歳ヤマル、記録盛りだくさんのサッカー欧州選手権
■最年長ゴール/最年長出場記録
前述の通り、5大会目の欧州選手権を戦ったクロアチアの10番、モドリッチは24日の1次リーグ最終戦のイタリア戦で、38歳289日でゴールを決めて大会最年長得点記録を打ち立てた。後半9分にPKをいったんはGKドンナルンマに阻まれたが、その流れからの2次攻撃でこぼれ球を左足で蹴り込んだ。大会初勝利を目指していたチームにとって、前回優勝国からの貴重な先制点。勝てば自力でベスト16入りを引き寄せられる一戦だったが、後半アディショナルタイムに追い付かれて2分け1敗の勝ち点2に終わり、他組の結果を受けて1次リーグで敗退。小さな巨人、モドリッチは大会を去ることになってしまった。 同じくポルトガルのベテランDFぺぺは41歳113日で1次リーグ初戦のチェコ戦に出場し、2016年大会でハンガリーのGKキラーリが樹立した最年長出場記録(40歳86日)を塗り替えた。レアル・マドリード(スペイン)を退団した後も、ベシクタシュ(トルコ)ポルト(ポルトガル)と強豪クラブを渡り歩くセンターバックは、ロナルドとともに攻守の柱としてチームを支えている。
■最年少出場記録
スペインの新星、ヤマルは1次リーグ初戦のクロアチア戦で先発し、大会史上最年少となる16歳338日でピッチに立った。3度の優勝を誇る強豪国の次代を担う逸材は3―0と快勝した一戦でチームの2点目に絡んだかと思えば、3点目をアシスト。さっそく期待に応えてみせた。所属するバルセロナ(スペイン)でもクラブの最高峰大会、欧州チャンピオンズリーグ(CL)でプレーするなど成長の階段をものすごいスピードで駆け上がっており、今大会のブレーク候補の一人といえる。ゴールを決めれば、2004年大会にフォンランテン(スイス)が記録した18歳141日の最年少記録を大幅に更新する。 1次リーグ初戦のトルコ―ジョージアでは、トルコのギュレルが19歳114日で史上5番目の年少記録となるゴールを記録(同4位は「ピクシー」として知られるストイコビッチの19歳108日)した。やや右寄りの位置から左足で鮮やかなミドルシュートをゴール左へと突き刺した。スペイン1部リーグのレアル・マドリードでプレーし、2023/24年シーズンはリーグ戦で6ゴールをマーク。左利きのテクニシャンで、潜在能力の高さを今大会で示している。