京アニ遺族「自分より先に子どもがいなくなるというのが想像以上にきついと思った」今も癒えぬ“心のうち”を明かして訴える『犯罪被害者への支援』の重要性
2019年に36人が犠牲になった「京都アニメーション放火殺人事件」。 14日、遺族が青森市で講演し、今も癒えぬ“心のうち”を明かした上で犯罪被害者への支援の重要性を訴えました。 【写真を見る】京アニ遺族「自分より先に子どもがいなくなるというのが想像以上にきついと思った」今も癒えぬ“心のうち”を明かして訴える『犯罪被害者への支援』の重要性 ■「京都アニメーション放火殺人事件」遺族が語ったこと… 渡邊美希子さんの母・達子さん 「(京アニ本社で扉を)開けてくださった途端に泣いていると、はっきりわかる声が聞こえてきました。その時点で『こういうケースが考えられるな』と言っていたなかで、一番悪いものに当たったのかもしれないと思った」 こう口火を切ったのは、「京都アニメーション放火殺人事件」で家族を失った遺族です。2019年に起きた事件では、京都府にあるアニメーションのスタジオが放火され、社員36人が死亡、32人が重軽傷を負いました。 亡くなった被害者の1人、渡邊美希子さんの母・達子さんと兄・勇さんは事件を振り返りながら、今も癒えぬ“心のうち”を語りました。 ■「自分を責めるようなことをしてしまった」深い悲しみを抱えた家族 渡邊美希子さんの母・達子さん 「自分より先に子どもがいなくなるというのが想像以上にきついと思った」 渡邊美希子さんの兄・勇さん 「僕はアニメとか漫画とかゲームとか好きな人間だったので、それが影響を与えてしまって彼女がそういう道に行ってしまったんじゃないだろうかとか、自分を責めるようなことをしてしまった」 美希子さんを失い深い悲しみを抱えた2人。事件が報じられる度、胸が締め付けられたといいますが、心の支えとなったのは「カウンセリング」といった警察からの支援でした。 ■「もう一声かけてあげて」犯罪被害者が救われるように 渡邊美希子さんの兄・勇さん 「体に対して心が与える影響は大きいんだなと思った。その時にカウンセリングをお願いするようになった。最初は断っているんですよね。カウンセリングを。理由としては自分が崩れてる可能性があることを認めたくなかった。(支援する側は)もし1回目を断られても、僕みたいな天邪鬼な人間もいるかもしれないので、ちょっと後になって様子を見てあげて、もう一声かけてあげるというのができたら救える人がもしかしたら増えるかもしれない」
絶望の淵から救ってくれた支援への感謝を口にした2人は、1人でも多くの犯罪被害者が救われるよう、各地で支援の大切さを訴えていきたいとしています。
青森テレビ
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