第8魚揚場が完成 釧路港副港で市が式典
北海道釧路市の釧路港副港に建設していた第8魚揚場が完成し、市は28日、同施設で竣(しゅん)工(こう)式を開いた。水産関係者や地元選出の国会議員ら約60人が出席し、施設の完成を祝うとともに、水産都市釧路のさらなる発展に願いを込めた。 同施設は、老朽化した第7魚揚場の代替施設として釧路市が建設し、事業費16億4754万円のうち、3分の2を国が、3分の1を市が負担した。延べ床面積約3390平方㍍で、鉄筋コンクリート造の平屋建。ひさしを設けることで異物混入や直射日光を避けるなど衛生管理面を強化しており、沖底船によるスケソウダラやマダラの水揚げなどに活用する。 この日は、同施設内で午前9時から竣工式を実施。主催者あいさつで鶴間秀典市長は、釧路港が今年も水揚げ日本一になったことに触れ「第8魚揚場の整備により、引き続き消費者の皆さまに安全で安心な水産物を供給する役割を果たすことができる。これからも官民一体となって、水産都市釧路の振興と発展にまい進していく」と語った。 その後、来賓を代表して衆院議員の伊東良孝内閣府特命担当相、鈴木貴子氏、篠田奈保子氏が祝辞を述べたほか、水産庁の田中郁也漁港漁場整備部長が施設の完成を祝うとともに「第8魚揚場は、水産庁が公共事業として荷さばき場を整備した初めての施設であり、われわれとしても特別な事業だった」と振り返った。 市によると、同施設の供用開始は来年1月以降を予定しているという。
釧路新聞