【マイルCS われかく戦う】ブレイディヴェーグ・宮田敬介調教師「アーモンドアイに似ているなと思います」
今週は秋のマイル王決定戦、マイルチャンピオンシップが京都競馬場で行われる。欧州の強豪も参戦する一戦に、昨年のエリザベス女王杯勝ち馬ブレイディヴェーグが出走する。前走で1800メートルの府中牝馬Sを快勝しているが、1600メートルは未経験。異色の参戦の理由などを、管理する宮田敬介調教師(44)=美浦=に聞いた。(聞き手・吉田桜至郎) ◇ ――昨年のエリザベス女王杯以来、約1年ぶりだった府中牝馬Sを快勝 「中間は毎日、血液検査や獣医師さんにケアをしてもらっての繰り返し。当該週の動きは良かったので、最低限の力は出してくれるかなという仕上がりでした。それであれだけのパフォーマンスを見せてくれて、改めて素晴らしい馬だなと思いました」 ――レース後の反動は 「幸い、直後に見られたダメージは一過性のもので、牧場でもケアをしていただきました。間隔が詰まることに対して懸念はありますけど、ここまでは順調にこられていると思っています」 ――いろいろな選択肢があったなかで、マイルCSに出走 「中距離で結果を出している馬ですし、個人的に2400メートルももつと思っています。ただ、来年、例えば(今年、出走できなかった)ドバイターフに行ったら、次はヴィクトリアマイルや安田記念に行ったり、恐らくマイル(のレース)にもチャレンジするだろうなというのは感じていましたから」 ――マイルへの対応は 「マイルで実績を積んできた馬が相手なので、チャレンジだと思っています。海外からもトップマイラーが来ますしね。ここでどういう走りをしてくれるか非常に楽しみですが、決して甘い戦いではないと思っています」 ――1週前追い切りは美浦Wコースで6ハロン82秒5―11秒3 「変わらずいい動きをしていましたし、ラストの伸びは目を見張るものがありますね。すごくいい状態だと思います」 ――母インナーアージは国枝厩舎時代に調教助手として携わっている 「担当ではないですけど、現役時代に北海道で調教に乗っていました。ラストランまで見届けたという意味では、すごく思い入れがあります。馬房での落ち着きや扱いやすさは、親子で似ていますね」