【高校野球】市和歌山が今春センバツ出場の田辺にリベンジ 延長制し4強 昨秋は2―9コールド負け
◆春季和歌山県大会 ▽準々決勝 市和歌山6―3田辺=延長10回タイブレーク=(27日・紀三井寺) 市和歌山が、21世紀枠で今春センバツに出場した田辺を、延長10回タイブレークの末に破り、4強入りを果たした。2―2の延長10回、1死一、二塁から代打・勝元瑛人(3年)の四球で満塁にすると、3番・村上遥飛遊撃手(3年)が走者一掃の右越え二塁打。その後、さらに1点を追加して田辺を突き放した。決勝打の村上は「秋、悔しい負け方をしたので、やり返すという気持ちを持って全員で戦った」と、リベンジに胸を張った。 昨秋の和歌山県大会は、準々決勝で田辺に2―9の8回コールド負け。以降、「田辺を倒す」を合言葉に一冬を越した。初回に2点を許す苦しい展開となったが、5回に追い付き、木村壮孜、為則太智(ともに3年)の両投手も力投。10回、これに再び打線が応え、半田真一監督は「同じ相手に2回は負けられないというのは、練習からひしひし伝わっていた。苦しい試合でしたけど、最後にしっかりその思いを表現してくれた」と選手をたたえた。 次戦は和歌山東―和歌山工の勝者。村上は「甲子園にで出るのはもちろんですし、県で圧倒して勝つというのを目標にしながら、粘り強さを生かしていきたい」と意気込んだ。
報知新聞社