【密着】ロサンゼルス 13年間帰国せず、初のソロライブに挑むジャズシンガーの娘へ届ける母の想い
初のソロライブ直前、思いもよらない問題が…
ジャズシンガーとしてステップアップするため、絶対に成功させたい今回のライブ。しかし、思いもよらない問題が発生する。本番直前になってプロモーターと意見が対立し、決裂。雑用を含めた準備が全て節子さんの仕事になってしまったのだ。しかも会場のキャパ150人に対し、売れている前売り券は20枚。節子さんは「ミラクルを起こすしかない」と、電話やメール、店舗を訪ねて懸命に広報活動を始めた。 初のソロライブ当日。会場は食事をしながら本格的なステージが楽しめるライブハウスだが、客席のレイアウトも自ら決めなければならない。しかもバンドメンバーが全員揃うのはこの時が初めて。リハーサルやスタッフへの指示などでバタバタと時間が過ぎていく中、いよいよ本番のときを迎える。会場にはレストランでの演奏を聴いてくれた人や声をかけた音楽関係者など、約70人が集まった。 ようやくたどり着いた念願のライブで節子さんが一曲目に選んだのは、母への想いを歌った曲。さらにジャズのナンバーを主体に、様々なジャンルを融合した節子さんにしか作れない世界でお客さんを魅了していく。最後はこの日のために書き下ろしたソロライブのテーマ曲を披露。ジャズの世界に入って13年、現時点での集大成として全てを出し切ったステージが幕を閉じた。
また新たな一歩を歩み出した娘へ、母からの届け物は―
こうしてまた新たな一歩を歩み出した娘へ、母からの届け物は古いカセットテープ。そこには節子さんが小さい頃に歌った童謡、さらには両親の声も入っていた。「パパとママと一緒に歌ってたんですね…やっぱり私は歌を歌うのが自然だったんだなって。その自然な感覚を信じて、自然体でいたらいいんだなっていうのを改めて感じました」と涙声になる節子さん。そして「今年は一回帰って、一緒に温泉にでも行きたいですね」と母との再会を誓うのだった。 (読売テレビ「グッと!地球便」2024年5月26日放送)
読売テレビ「グッと!地球便」