『十一人の賊軍』紅一点のなつ、演じた元モー娘。鞘師里保に絶賛の声
山田孝之と仲野太賀がダブル主演し、白石和彌が監督を務める映画『十一人の賊軍』(公開中)で、十人の罪人の紅一点・なつを演じた鞘師里保(さやし・りほ)に絶賛の声が寄せられている。(※以下、本編の内容に触れています) 【画像】紅一点の“なつ”のキャラビジュ&名言は? 鞘師が演じるのは、舞台となる新発田(しばた)藩の女郎で、子おろしさせられた恨みで、その男の家に火をつけて罪人となった【罪状:火付け】のなつ。決死隊の食事係として、砦を守る任に同行することになる。くせ者だらけの罪人達の中でも負けない凛とした存在感が強い印象を残しながらも、次第に血なまぐさい決戦場において癒やしとなり、最後には観客の心に深く刻まれるキャラクターだ。
そんな“なつ”を演じた鞘師は、1998年5月28日生まれ、広島県出身の26歳。幼少期からアクターズスクール広島に所属し、12歳でモーニング娘。の9期メンバーとしてデビュー。グループ卒業後、ダンスと語学を学ぶために単身ニューヨークへ留学し、2020年芸能活動を再開した後は、アーティストとしてのほか、女優としても活躍の場を広げ、本作で映画初出演となった。
主演の山田と仲野による公式Xでのスペシャルインタビューでも、2人に絶賛されている鞘師。その勇姿を見届けた観客からは、「めちゃくちゃ好きになったんだけど」「目が離せなかった」「爺っちゃんとなつ、仲野太賀を観るためにあと2回は行きたい」「全キャストが素晴らしかったが、特筆したいのが紅一点の鞘師里保さん」「めっちゃ役にピッタリ合ってて演技も凄かった」といった声があがっており、本作で女優としても注目の存在となったことがうかがえる。 映画『十一人の賊軍』は、東映黄金期の礎を築いた脚本家・笠原和夫による幻のプロットを、『孤狼の血』チームが60年の時を経て映画化した集団抗争時代劇。戊辰戦争の最中、新発田藩で繰り広げられた歴史的事件、奥羽越列藩同盟軍(=旧幕府軍)への裏切りのエピソードをもとに、捕らえられていた十人の罪人たちが<決死隊>として、憎き藩のために命を懸けて砦を守る任に就く姿を描く。山田、鞘師のほか、尾上右近、佐久本宝、千原せいじ、岡山天音、松浦祐也、一ノ瀬颯、小柳亮太、本山力が罪人を演じている。(高橋理久)