センバツ2023 優勝狙う武器は「団結」 龍谷大平安の壮行会に生徒ら1000人 /京都
阪神甲子園球場で18日に開幕する第95回記念選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高野連主催)に出場する龍谷大平安の講堂(京都市下京区)で14日、壮行会があった。生徒や保護者ら約1000人が見守る中、山脇護校長が「先輩方が残した歴史を受け継いでプライドを持って戦い、紫紺の優勝旗を持ち帰ってくれることを期待します」と、9年ぶり2回目の優勝を目指すチームを激励した。【矢倉健次】 この日の午前中は、原田英彦監督、山口翔梧主将(2年)らが毎日新聞京都支局(上京区)を訪れ、大会本番での健闘を誓った。 野上哲支局長は「チームは沖縄遠征から戻り、気力が充実してきたと思います。調子の良い選手も上がらない選手もお互いをフォローして助け合い、甲子園でスタンドと一体となって立派な作品を作り上げてください」と呼び掛けた。 原田監督は「選手がよくがんばり、甲子園がほぼ通常の形に戻った大会に出場できる意味は大きい。1週間後の試合で最高のパフォーマンスを出したい」と、長崎日大(長崎)との初戦に向けて自信を見せた。山口主将は「個人的に能力の高い選手はいないが、ベンチ内外の選手が一丸となって相手と戦い抜くのがこのチームの魅力。注目してほしい」と意気込んだ。 一行は府庁なども訪問した後、チームと合流して午後からは学校講堂での壮行会に臨んだ。龍谷大の入澤崇学長が「全国に多くの平安ファンがいる。はつらつとした若さあふれるプレーを発揮し、『平安スピリット』を見せましょう」と祝辞を述べ、森村俊輔副部長がベンチ入りする選手を1人ずつ紹介した。 府高野連の米川勲理事長らから記念品が贈られ、山口主将は「団結力のあるチームなので、甲子園で一戦一戦粘り強く戦う」と改めて決意表明した。 18日の開会式では、ベンチ入りの選手18人が全員で入場行進。21日の第2試合(午前11時半開始予定)で初戦を迎える。 〔京都版〕