【Mリーグ】1筒待ちに自信あり!白鳥翔選手が親リーチに無スジを押せた理由
【岡田紗佳のもう一度見たい麻雀Mリーグ】 12月20日第1試合 南1局0本場=渡辺太(ド)、白鳥翔(A)、瀬戸熊直樹(雷)、二階堂亜樹(風) 【写真】この場面で… KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。苦戦が続くABEMASの浮上を目指して引っ張っているのが白鳥選手です。この日の試合で3連勝を達成しました。 大きかったのが僅差の2着目で迎えた南1局です。發を鳴いて69索でテンパイしていたところ、親の太選手からリーチが入りました。直後に引いてきたのが現物の1筒で、他に現物はありません。多くの人がノータイムで1筒を切りそうなところ、長考して無スジの9索を切り1筒単騎に受けました。危険度だけではなく、見た目枚数でも69索は残り5枚なのに対し1筒は2枚です。この状況で9索切りというのは、よほど自分の選択に自信がないとできないことです。 白鳥選手が1筒単騎に受けた理由は、69索よりアガリやすいと考えたからです。確かに索子の上の方は全く捨てられておらず、場況は全くよくありません。それに対し1筒は太選手と瀬戸熊選手は持ってなさそうで、七対子っぽい河の亜樹選手が持っているかどうかです。 そして何より上家の太選手がリーチの1巡前に切った1筒を白鳥選手は鳴いていないので、とても当たるとは思えません。仮に瀬戸熊選手、亜樹選手が持っていたらすぐに出る牌ですし、持っていなかったら山に残っていそうということです。 それでも自分は1000点の手で親のリーチの一発目に無スジを切るのはめちゃくちゃ怖いのですが、そもそも現物を全く持っておらずここで1筒を切ったところで、ここから何枚も危険牌を切っていくことになりそうです。それならば一発目に勝負して、自分がアガリやすいと思う待ちにしたのです。 結果は親の3メンチャンリーチを交わし、山に2枚残っていた1筒をツモって300・500のアガリとなりました。オーラスはトップ目の親の亜樹選手が3万700点、2着目の白鳥選手が3万100点のところ、太選手が4着から3着に上がる1000・2000をツモって終了。亜樹選手が親かぶりしたため、白鳥選手はわずか400点上回りました。 南1局の300・500があったからこそ、トップを持ち帰ることができました。
岡田紗佳