「闇バイト」をSNSで募集した疑いで道仁会系組幹部を逮捕…勧誘するグループをまとめる指示役か
特殊詐欺の実行役となる「闇バイト」をSNSで募集したとして熊本市の10代の姉弟が職業安定法違反(有害業務の募集)容疑で逮捕された事件で、熊本県警は5日、住所不定、指定暴力団道仁会系組幹部の男(27)を同容疑で逮捕した。県警は「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」の中で、実行役を勧誘するグループをまとめる指示役とみて捜査している。 【表】「闇バイト」の特徴…一見好条件の求人、匿名性の高いアプリでの連絡を要求など
発表によると、男は熊本市の女(18)とその弟の男子高校生(16)と共謀。10月10日頃から20日までの間、SNS上に「短期間で高収入、やりたい人いたら連絡ください」と投稿し、特殊詐欺の「受け子」「出し子」を勧誘した疑い。県警が市内にいた男を見つけ、身柄を確保した。捜査に支障があるとして認否を明らかにしていない。
捜査関係者によると、女は指示役から募集を指示され、SNSには弟が投稿していた。指示役や応募者とのやり取りには、秘匿性の高いアプリを使っていたという。男と姉弟には面識がなかったとみられ、県警は両者の間に別の指示役がいた可能性があるとみて調べている。