漫画家初の国会議員・赤松健氏「漫画やアニメなどコンテンツ産業を国家戦略に」岸田首相に要望
漫画家として初めて国会議員になった自民党の赤松健参院議員(55)は、10日の参院決算委員会で、漫画やアニメなどのコンテンツ政策を経済の柱に位置づけ「国家戦略として日本が一丸となって取り組むべきだ」と述べ、岸田文雄首相の覚悟をただした。 赤松氏は「ラブひな」「魔法先生ネギま!」などの作品で知られ、2022年参院選比例代表に出馬し、約53万票を獲得して初当選した。 赤松氏はこの日の質疑で「漫画やアニメ、ゲームを起点に、世界でトップを取っていきたい」とした上で「総理には、韓国やサウジアラビアのように『我が国は文化で食っていくんだ』と宣言していただきたい」と述べ、首相の意気込みを問うた。 これに対し岸田首相は「アニメ、映画、音楽、ゲーム、漫画といった我が国のコンテンツ産業は、海外の売り上げで鉄鋼業や半導体産業にも比肩するような一大産業になっている。インバウンド需要などを通じた経済波及効果も高い。我が国のソフトパワーを高める手段として、有効な重要な分野と考えている」と応じた。今月4日、政府の知的財産戦略会議で新たに取りまとめられた「クールジャパン戦略」で、漫画などの関連産業で年間50兆円規模の海外展開を目指し、コンテンツ産業の国際競争力強化やインバウンド誘致などの取り組み強化を確認したことに言及。「まさに、国家戦略として、政府一丸となってコンテンツ政策を推進していきたい」と述べた。