鈴鹿央士、映画ドラえもん初参戦「ワクワクが止まらなかった」 25年3・7公開「-のび太の絵世界物語」でキーマン美術商人・パル役
俳優、鈴鹿央士(24)が来年3月7日公開の「映画ドラえもん のび太の絵世界物語」(寺本幸代監督)でゲスト声優を務めることが4日、分かった。中世ヨーロッパを舞台にドラえもんらが〝絵の世界〟に飛び込む作品で、物語の鍵を握る美術商人・パルを演じる。映画シリーズ45周年の節目に大役を任され、サンケイスポーツなどの取材に応じ喜びを語った。 ドラえもんやのび太と対面した鈴鹿は、両手を振って感激。国民的アニメのゲスト声優に指名され、背筋を伸ばした。 「45周年…大先輩だなぁって。世代を超えて受け継がれてきた〝あのドラえもん〟の世界に入り、ワクワクが止まらなかった。小さな頃の自分に言ってあげたいです」 「-のび太の絵世界物語」は映画シリーズ44作目で45周年記念作品。ドラえもんらが、ひみつ道具「はいりこみライト」を使い、絵に描かれた中世ヨーロッパの世界に飛び込んで大冒険する。 鈴鹿はアートリア公国の美術商人・パル役。普段は絵の売り買いで城に出入りしているが、今回の冒険と大きな関係がある重要な役どころだ。 ゲスト声優は過去に市村正親(75)や木村拓哉(51)、所属事務所の先輩である広瀬アリス(29)らそうそうたる顔ぶれが並び、「ちょっと猫背になっちゃう」と、ちゃめっ気たっぷりに恐縮した。 2022年公開の映画「夏へのトンネル、さよならの出口」以来2度目のアニメ声優に「表情やしぐさにも自分を乗せられる映像作品と違い、声だけでキャラクターに命を宿すのは難しい」と告白。それでもアフレコを終え、「ヘッドホンをしてせりふを言うと、ドラえもんやのび太くんと会話できて『うわ、すごいな』って。この特別感が(気持ちを)押し上げてくれた」と振り返った。 6歳のときに映画「のび太の恐竜2006」を見て泣き、ドラえもんとともに育ってきた。 使ってみたいひみつ道具は「スモールライト」を挙げ、「フィギュアのサイズになって大世界で遊びたい」と妄想。フジテレビ系主演ドラマ「嘘解きレトリック」で演じている貧乏探偵はせりふが長く、「現場で『アンキパン』(食パンに暗記したいものを写して食べると覚えられる道具)があったらいいのにと話しています」と明かした。 「ドラえもん」の経験を糧に、記憶に残る大きな俳優になっていく。(渡邉尚伸)