旧佐古幼稚園(徳島市)に私立広域通信制高設置へ 目標定員3000人、オンライン授業やリポート提出で卒業資格
徳島市佐古六番町の旧佐古幼稚園に2026年4月、全国から生徒を募集する広域通信制高校を設置する計画が進められている。民間企業が同園を市から有償で借りて運営する予定。県内に本校を置く広域通信制高校は、今年10月に開校した三好市の「みのり高等学校」に次いで2校目となる。 将来の夢堂々と語る 神山高専開校、1期生プレゼン 計画を進めるブロードメディア(東京)によると、校名は「ルネサンス徳島高等学校(仮称)」。オンラインの授業やリポート提出などで高校卒業資格を得られる。生徒は年間に最低4日間、面接指導(スクーリング)を受けるため市内に滞在する。目標定員は3千人とし、30年までの到達を目指す。 同社は茨城、愛知、大阪の3府県で通信制高校を運営し、今年5月時点で計9410人の生徒が在籍している。 徳島市内で通信制高校の設置条件となる1200平方メートル以上の学校施設を探す中で、今春、市に旧佐古幼稚園の貸与を求めた。賃貸料は年間600万円の見込み。 市企画政策部によると、同園は園児数の減少に伴い23年3月に閉園し、同じ中学校区内の千松幼稚園(同市南矢三町1)に統合された。その後、園舎は使われていない。園庭は今年4月から佐古学童保育クラブの一部児童が使っている。 同社は広域通信制高校の開校後も園庭をクラブの児童が利用できるようにし、園庭の維持管理もクラブの運営委員会から引き継ぐとしている。