ビリー・アイリッシュ

ビリー・アイリッシュが『Variety』のインタビューで、女性に対する感じ方を正直に語っている。これまでセクシュアリティについて細かく詮索されてきた彼女。“女性らしさ”というものに共感しようとしながらも、女性に「肉体的に惹かれる」ということや「怯えもする」という複雑な心境を語った。 【写真】賛否両論？ ビリー・アイリッシュが背中一面に入れた「巨大なタトゥー」の写真 「私は女の子にうまく共感できると感じたことが一度もない。けれど、女の子は大好き。人として愛しているし、人として惹かれる」と言う彼女。「私は（友だちや家族など）人生において女性と深いつながりを持っているし、私は彼女たちに肉体的に惹かれている。でも時に、彼女たちの美しさや存在に怯えてもいる」と続けた。 しかしながらビリーは過去に、実際には「クィアネスについて一度も意味のある明確な話をしたことがないのに、LGBTQ＋のオーディエンスにアピールするために“クィアベイティング”（性的指向の曖昧さをほのめかし、世間の注目を集める手法）をしている」と批判されたことがあると、『Them』は書いている。 インタビューでは他にも、長年、さまざまな憶測を呼んでいる自身のボディとの複雑な関係についても言及。 レッドカーペットなど注目が集まる場所では、（体のラインが出ないように）バギーな、あるいはオーバーサイズの服を着ることが多かった彼女だが、それがかえって「ボディに不要な関心」を集める結果になったと、冷静に振り返る。 「自分を性的対象に見せないようにしていたわけではない。でも、たとえ視覚的にでも、他人が私のボディに近づいてほしくなかった。ボディを見せるほど、不安を感じていた。もし当時、ありのままの体を見せて、人から何か言われていたら、私は精神的に完全に打ちのめされていたと思う」 「正直言って、自分を女性だと感じたことがない。セクシーだと感じたことは一度もないし、フェミニンだと思ったこともない。自分のことを、“可愛い女の子”だと思うには、かなり自分を納得させなきゃいけない。私は“she/her”を使っているけれど、心から女の子だと感じたことはないの」 また、自身のボディパーツに対し嬉しくない興味を持たれることを非難。 「私の胸は9歳の時から大きい。それが私。そういうルックスなの。ボディを露わにする服を着たら、『あら、あなたは人に性的対象と見られたくなかったんじゃないの？』と言われる。ムカつく！　私だって時には性的な存在になることがある。ふざけんな！って感じ」 男性にはダブルスタンダードが存在するとも指摘。「誰も男性のボディのことはとやかく言わない。筋肉隆々ならクールだし、そうでなくてもクール。ガリガリに痩せていたらクールだし、オヤジ体型でもクール。ズングリでもステキ！　みんなそれでハッピー。どうしてだと思う？　女の子は優しいからよ。女の子は人をありのままに受け入れるから、気にしないのよ！」と述べていた。