近所の高校生がスマホをいじりながら自転車をこいでいました。衝突してきそうで怖いのですが「自転車のながらスマホ」は取り締まれないのでしょうか?
スマホの普及に伴い、さまざまな場所でスマホを操作する人を見かけます。そのなかには自転車に乗りながら操作している人もいますが、自転車走行中のスマホいじりは大変危険な行為です。 本記事では、自転車のながらスマホの取り締まりについて解説するとともに、自転車や歩行中のながらスマホの危険性について紹介します。 ▼ハンズフリー通話での運転は「違反」になる? ペナルティが発生する場合についても解説
令和6年11月1日から運転中のながらスマホは罰則の対象に
令和6年11月1日から、自転車で走行しながらスマホを手に持ったり、通話したりして画面を注視する行為(ながらスマホ)が禁止されました。違反した場合は、罰則の対象となります。新たな法律の制定により、これまで問題視されていた運転中のながらスマホ行為が取り締まられるようになったのです。 違反した場合、最大で6ヶ月以下の懲役または10万円以下の罰金が科せられます。また、交通の危険を生じさせたと判断された場合には、1年以下の懲役または30万円以上の罰金が科される可能性もあります。 なお、自転車を停止させてのスマホ操作は罰則の対象外です。自分と周囲の人たちの安全を守るためにも、自転車での走行中にスマホの操作をするのはやめましょう。
ながらスマホの危険性
近年、スマホがかかわる交通事故件数は増加傾向にあり、特に自転車運転中の使用が危険視されています。 警察庁の「自転車の交通違反に対する交通反則通告制度の適用」によると、平成25年から平成29年にかけて、携帯電話使用に関連した交通事故件数は295件であったのに対し、平成30年から令和4年にかけては454件まで増加していました。 自転車で走行しているときにスマホを操作すると、視線を画面に向けるのがわずかな時間であっても、大きな危険を伴います。 例えば、時速10キロメートルで進んでいる場合、わずか2秒の間でも自転車は約6メートル進みます。時速20キロメートルなら約11メートルも進んでしまうため、ほんのわずか注意が画面に向いただけでも、大きな事故を引き起こしかねません。
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