「踊る大捜査線」亀山P、12年ぶり新作『室井慎次』製作は織田裕二に報告済み 主演・柳葉敏郎が気にかけていた
所轄の青島と本庁の室井は時に対立し、激しくぶつかることもあった。視聴者から「キャスト同士のぶつかり合い、当時の現場の雰囲気はどうだったんでしょうか?」という質問が寄せられると、本広監督は「お二人のお芝居のアプローチが違うので、ぶつかるのは当たり前なんです。青島と室井は水と油なので、ぶつからないと絶対ダメです。見事に二人がやりあってくれたからこそ『踊る大捜査線』があると思います」と当時を振り返る。
君塚から「当時の二人は『こういう芝居がしたい』って喧嘩になることもあった?」と聞かれた本広監督は、「(喧嘩ではなく)黙ります」と回答。「一番わかりやすいのは、(テレビシリーズ最終話で)拳銃携帯許可をもらった青島が、湾岸署で室井とすれ違うシーンで、どっちがどう立ち止まるのかというところ。ちゃんと立ち止まってくれないと画にならないのですが、二人は(演出を)全く無視してやろうとして。ものすごく力強いです。本当にキレてるなって感じがしました」と二人の迫真の演技を改めて絶賛していた。
また、本広監督は「本当は、織田さんが室井をやりたかったはずではあるんですよね。『室井も俺がやってたらな……』って一回言ったことあるんですよ」とぶっちゃけ。「柳葉さんも多分、青島を(演じることが)できると思います。(役を)スイッチさせても面白かったと思いますね」と続けると、君塚は「(スピンオフとして)撮っておけばよかったのに!」と突っ込み、亀山Pも「すいません。僕、そのプロデューサーから外れます(笑)」とノリノリで反応していた。(編集部・倉本拓弥)
『室井慎次 敗れざる者』10月11日(金)全国公開 『室井慎次 生き続ける者』11月15日(金)全国公開