全米メディアも黒田引退を次々報道!惜しむ声とトレード秘話も
広島の黒田博樹投手(41)が今季限りで現役引退することを表明した。ドジャース、ヤンキースでプレーした黒田の衝撃ニュースを全米メディアも次々と報道した。 メジャーリーグのニュースを扱うウェブサイト、MLBトレードルーマーズは、日本発の報道を引用し、黒田が引退したことを記事にして伝えた。 「41歳の黒田はドジャースとヤンキースの質の高いメンバーの一員としてよく知られている」 そう見出しが取られた記事は、「日本のスター選手は33歳までメジャーリーグに来なかった。彼はプロの投手としての20年間のうち、NPBに13年(そのすべてはカープに)在籍し、2000イニング以上投げ防御率は3.55だった。日本に復帰後には、さらによい成績を残していて、その2年間の防御率は2.55と3.09である。チームが日本シリーズを戦ったのち、引退する」と黒田の日本での実績を紹介。 そして、黒田がメジャーリーグに移籍した時代について、「メジャーでも、黒田は優れていた。他にも黒田を欲しがる球団はあったが3年契約で2008年にドジャースへ。さらに1年契約を結んでドジャースに残った。そこから東海岸のヤンキースへ移り、1年契約を繰り返した」と振り返った。 同サイトは、黒田の投手としての特徴を述べ、それを高く評価した。 「メジャーリーグでプレーした期間を通じて、彼は安定しているということで手本になるような選手だった。先発数が31試合未満だったのは、2年目の2009年だけ。防御率が3.76を上回ったことはない。ドジャース時代とヤンキース時代の成績もよく似ている。ドジャースでは699イニングを投げ、防御率3.45、9回あたりの奪三振数は《6.7》、9回あたりの四球数は《2.1》だった。ヤンキースでは620イニングを投げ、防御率3.44、9回あたりの三振数《6.7》、四球数は《2.9》だった。球速が少し落ちてきても、シンカーとスライダーをうまく使い、安定した投球を続けた」とメジャーで残したデータを引用して、どれだけ安定感のあったピッチャーであったかを説明した。 そして「黒田はメジャーリーガーとして8800万ドル(現在のレートでは約88億円だが、実際にはもっと上)を得た。そして現在、日本では、最も高い年俸を得ている。彼がもたらした価値を論じるのは難しい。メジャーリーグトレードルーマーズも彼の20年にわたるプロ野球選手としての素晴らしい活躍に対する祝福の輪に加わりたい。彼の今後の幸運を祈っている」と締めくくった。