全米メディアも黒田引退を次々報道!惜しむ声とトレード秘話も
記事の末尾には多くの読者がコメントを投稿している ヤンキースファンからのようだ。「彼のピンストライプの姿を見ることができてうれしかった。彼は松井のことを思い出させた。劇的さや、ファンファーレなしに仕事をした。いつもプロであり、とてもよい投球をした。派手さはないがいつも頼りになった」 なかには日本語でメッセージを書こうとして「オレガトウ、クロダサン」と少し間違ってしまった人も。 ニューヨークデイリーニュースなどニューヨークメディアも引退のニュースを伝えたが、黒田とは対戦相手としてしか関わりのないレッドソックスの地元紙、ボストングローブまでが黒田の現役引退を取り上げた。 ボストングローブ紙は、2011年のトレード締め切り期限にフォーカス。「先発投手不足に苦しんでいたレッドソックスは、黒田をトレードで獲得しようと交渉していたが、黒田の契約にはノートレード条項があり、黒田はボストンに移ることを好まなかったと言われた」と当時の秘話を披露した。 そして、「その年の黒田はトレード締め切り後、11試合に先発し、7勝3敗 防御率3.00だった。黒田はレッドソックスが取り逃したものを正確に表していた。彼のドジャースに残るという決断がバタフライ効果を生み出し、一方で羽をパタパタさせることが、反対側ではハリケーンとなったのである」と書いた。 黒田を獲得できなかった2011年のレッドソックスは、90勝72敗でア・リーグ東地区3位に終わり、フランコーナ監督の最後の年になったのだ。 同紙は「もし、あのときレッドソックスが黒田を獲得できていれば、2011年は優勝争いをしていたかもしれず、その後の5年間も違ったものになっていたかもしれない」と、黒田のメジャーリーグでの存在の大きさを表現し、引退を惜しんでいた。 黒田がメジャーで残した偉大な足あとを象徴するかのような全米メディアの反応だった。