3.5周年迎えた「ブルアカ」開発元韓国でも日本が最大市場…収益シェアは75%と圧倒、美少女ゲーム好きの支持顕著
今年8月にサービス開始3.5周年を迎えたスマホゲーム『ブルーアーカイブ』。同作は、韓国NEXON Gamesが開発を行い、アメリカ、中国などでもリリースされているが、日本が最大の市場となっている。調査会社が取りまとめた最新のレポートでは市場シェアやユーザー数など、圧倒的なデータを日本市場が占めていることがわかった。 【画像】【グラフ】課金売上では日本の支持が圧倒的…よく遊ばれているゲーム推測も公表(参考資料) 『ブルーアーカイブ』は学園都市「キヴォトス」の先生となり、個性的な生徒たちと問題を解決しながら絆を深めるストーリーのモバイルスクワッドRPG。韓国での配信に続き日本でリリース、昨月3.5周年を迎えた同作は、ゲーム内イベントや限定パックの発売、さらには「ローソン」や温泉施設「祭の湯」とのコラボなど、多角的なプロモーションを展開している。 調査会社Sensor Towerのデータによると、同作のサービス開始日の2021年2月4日から2024年8月までの市場地域別シェアでは、ダウンロード数で34%、収益で72%のシェアを日本が占め、世界最大の市場となっている。特に収益における日本のシェアは際立っており、RPD(1ダウンロードあたりの収益)でもその傾向が顕著のようだ。 また、日本における『ブルーアーカイブ』の好調な要因は、MAU(Monthly Active Users)からも確認できる。同作の主要市場でのMAUでは日本の安定的な高水準が見えてきており、ローンチ時の一時的なスパイクを除き、日本が最も堅調に推移している。さらに、日本は継続率においても高水準を維持しており、7日目で35%以上、30日目で20%近く、90日目でも10%以上となっている。これらのデータから、『ブルーアーカイブ』が日本市場にマッチしていることがわかる。 日本における『ブルーアーカイブ』のユーザーは、男性が90%近くを占め、ストーリー性の高い女性キャラゲームを好むというデータも出ている。特に、18~34歳の男性ユーザーからの支持が大きいと言える。 また、『ブルーアーカイブ』ユーザーが併用すると推測されるゲームタイトルのうち、女性キャラクターの特徴のタイトルが上位を占めてとり、『アズールレーン』(Yostar)、『勝利の女神:NIKKE』(Level Infinite)、『アークナイツ』(Yostar)の海外パブリッシャータイトルがトップ3となっている。 広告においてもこの傾向が確認でき、2024年7月の日本における『ブルーアーカイブ』のYouTube広告では、女性キャラクターにフォーカスしたダイアローグやCVなどに特化した内容が大部分を占めている。これは、ユーザーデータに合わせて意図的に展開していると思われる。
編集部 経済・社会担当