一体なにか説明できる? 原付一種を二種に変更できるボアアップとは
原付一種から二種に変更できる「ボアアップ」とは?
原付一種を二種に変更するなど、バイクの排気量を変えられるカスタムがあります。その名は「ボアアップ」。これは、エンジンのシリンダーの直径を大きくして排気量を上げるというもの。 【画像】ボアアップをしてバイクを楽しむ様子を画像で見る(10枚) では、原付一種にボアアップを施すことで、どのようなメリットを得られるのでしょうか。
原付一種をボアアップするメリットとしては、原付の独自ルールから解放されることが挙げられます。 原付一種には、2段階右折や最高速度30km/h、左車線走行などの独自ルールが設けられており、それらは安全に道路を走行するために設定されているルールですが、実際に走ってみると不便だと感じることも少なくありません。 一方の原付二種には高速道路走行不可のルールこそあるものの、それ以外はクルマと同様のルールで走行可能。このように原付一種の独自ルールが適用されなくなるため、スムーズに道路を走行することができるようになるという訳です。 そうなると「最初から原付二種を購入すればいいのではないか」と思う人もいるでしょう。しかし原付二種に気に入ったモデルがなかったり、すでに愛用している原付一種がある場合などは、ボアアップが役立ちます。 なお、ボアアップは専用のキットが販売されているため、自分でもカスタム可能です。 しかし、ボアアップはエンジンを組み替えるだけでなく、他の部品の調整も必要になるので、自分でできるか不安な人はバイクショップに依頼することをおすすめします。
また、ボアアップによって排気量が大きくなる事で、走行性能がアップするのもメリットのひとつ。エンジンがパワーアップするため、ボアアップ前と比べると加速力と力強さを感じることができる上に走行性能も高まるので、より一層走るのが楽しくなると思います。 一方で、燃費の悪化や耐久性の低下、振動の増加などのデメリットも存在。燃費の悪化は、ボアアップでエンジンが重たくなることが原因です。 エンジンが重たくなり車両重量も増加すると、その分走行に多くのエネルギーが必要となるため、エネルギーを作るには燃料が必要で、ノーマル時よりも使う燃料が増える事により、燃費が悪くなるという流れ。 そして耐久性の低下は、ボアアップによって各部品のバランスが崩れることで起こります。 バイクは各部品のバランスを考慮して、形や重さ、厚さなどが設計されていますが、ボアアップでシリンダーの直径を変更すると全体のバランスが崩れるため、耐久性が落ちる事は否めません。 振動の増加は、人によってはバイクならではの振動が味わえると、メリットに感じるかもしれません。しかし、長時間運転していると、疲労や操作ミスの原因になる可能性もあるので注意が必要です。