大量のマシュマロが宙を舞う? 「お菓子配りアイドル」甘党男子のライブは2度おいしい
<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム> 6人組ボーイズユニット「甘党男子」がKT Zepp Yokohamaで開催した、Zeppツアー最終公演を取材した。 スイーツ好きな男子メンバーで構成され、日本国民の総人口1億2300万人にお菓子を配るという目標を掲げる「お菓子配りアイドル」。愛するスイーツで笑顔の輪を広げる、6人のパフォーマンスに触れた。 メンバー全員がスイーツコンシェルジュの資格を有しているほど、スイーツ愛が深い。菅井義久(32)は「僕たちはアイドルになりたくてなったというより、スイーツ好きの集まり。『甘いものが好きな男子ってもっと世の中にいるよね』って広める活動から生まれたんです」と説明した。 「シャーベット」「カヌレ」「Mochi」など、ほぼ全ての楽曲タイトルにスイーツを思わせるワードが入っている。ファンの愛称はシュガーで、リーダーの二ノ宮一馬(35)は「甘いものには欠かせないですから。ただ“さとう”さんだとね、お名前みたいで客席にもいらっしゃるかもしれませんから」と笑顔で話した。 同公演には約1000人のシュガーが集結。客席には子ども連れのファンの姿も。この日だけで1900個以上のお菓子を配ることができたという。 ライブでは歌と踊りのパフォーマンスはもちろん、寸劇や「お菓子配りタイム」が差し込まれるなど盛りだくさんの内容。公演直前にはお笑い芸人が登場しネタライブが行われるなど、老若男女が楽しめるステージだと感じた。 ライブで初めて聞いても帰り道に口ずさめるような、キャッチーで耳に残る楽曲が多いのも特徴だ。同公演でも披露した新曲「ティラミス」は、嵐やSUPER EIGHTらに楽曲を提供してきたTAKESHI氏が手がけた。J-POPの王道を行くクールな楽曲で、ファンからも大好評という。三上義貴(33)は「昔からアイドルが大好きで憧れていたので、俺たちこういう曲を歌えるんだって感動がありました」と歓喜した。 目指すは日本武道館単独公演。ショッピングモールやお祭りでのフリーライブを数多く重ね、着実に歩みを進めている。同公演前、神久保翔也(33)は「そういった場所で知ってくれたり、ファンになってくれた方々がZeppの照明や音響、セットの中で甘党男子を見たときにどう感じていただけるのか。今までとは違ったよりアイドルっぽい甘党男子を届けたい」と決意を語っていた。菅井は「Zeppは通過点」と力を込めた。 アンコールのステージでは金テープのみならず、グループ名が印字されたオリジナルマシュマロが空気砲で発射された。大量のマシュマロが宙を舞う光景は新鮮で楽しいものだった。 明るいステージと全力のパフォーマンスに元気をもらい、帰宅後にはオリジナルマシュマロをいただいた。社会人になってもお菓子をもらえるのはうれしいもの。プレーンなマシュマロかと思いきや中にチョコレートが隠されており、小さなサプライズに自然と笑顔になった。見て食べて2度おいしい、甘党男子の今後の活動に注目だ。【玉利朱音】