首位・町田、決め手を欠いて19位・札幌とスコアレスドロー…2位・広島に勝ち点で並ばれる可能性
明治安田J1リーグは21日に第31節が行われ、FC町田ゼルビアと北海道コンサドーレ札幌が対戦した。 【順位表】J1リーグ 勝ち点58で首位に立つ町田と、同25で19位につける札幌。優勝争いに挑むホームチームと、残留争い真っ只中のアウェイチーム。この試合を含めて残り8試合、両チームともに勝利が必要な一戦に挑んだ。町田では、前節交代を強いられた昌子源はスタメンに入ったものの、負傷離脱が決まった中山雄太はベンチ外に。札幌では、スパチョークや鈴木武蔵、駒井善成らが先発入りしている。 日本代表の森保一監督が見守る中、ホームの町田は7分に左サイドを破ってチャンスを作ると、その後のCKから中島裕希、オ・セフンなど、序盤から相手ボックス付近まで押し込みチャンスを作っていく。一方で劣勢だった札幌は26分、青木亮太のミドルシュートが枠をとらえると、28分には近藤友喜がドリブルでボックスに侵入するなど、25分過ぎからゴールに迫るシーンを作った。その後は中盤での攻防が激しさを増したが、両チームともに決め手を欠いて前半はスコアレスで折り返す。 町田が後半頭から中島裕希に代えて藤尾翔太を投入した中、札幌は51分にアクシデント。前半終了間際に痛めていた宮澤裕樹が交代となり、深井一希が投入された。白熱の攻防が続くものの、前半に比べてチャンスシーンが少ない展開になる。札幌は63分、自陣から駒井善成のパスに飛び出した鈴木武蔵がボックス付近で倒れるも、笛は鳴らなかった。 ゴールが欲しい町田だが、66分にミッチェル・デュークと相馬勇紀を投入して勝負に出る。70分にはその相馬勇紀がチャンスを作ると、74分には相馬勇紀がボックス内で倒れるがファールはなし。82分には、ボックス内フリーで林幸多郎がシュートを放ったものの、枠の上へ外している。一方の札幌は81分、ワンツーから菅大輝が鋭いシュートで狙うが、GK谷晃生の正面に飛んだ。 攻める町田は83分、デュークのヘッドが枠をかすめる。すると札幌は、このシーンでGK菅野孝憲が指を痛めてプレー続行不可能に。GK児玉潤と交代を余儀なくされた。結局両チームともにネットを揺らすことはできず、スコアレスドローに終わっている。 この結果、町田は直近5試合負け無しとしたが1ポイントの獲得にとどまり、勝ち点は59に。翌日に試合を控える2位・サンフレッチェ広島(勝ち点56)に並ばれる可能性がある。一方の札幌は、勝ち点26となった。