「OBの1人として声を大にして言いたいのは...」元日本代表DF名良橋晃が鬼木新政権の鹿島へ懇願「昔みたいにチームが固定できる時代じゃない」
「サポーターも我慢するところは、しっかり我慢してください」
現役時代は湘南ベルマーレや鹿島アントラーズで活躍した元日本代表DFの名良橋晃氏が、自身のYouTubeチャンネル『名良橋さんの大悟味ちゃんねる』で、古巣の鹿島について語った。 【動画】名良橋晃&ワッキーが鬼木達について語る! 今季の鹿島は、10月に就任1年目のランコ・ポポヴィッチ監督との契約を解除。その後はコーチから昇格した中後雅喜監督がチームを率い、5位でシーズンを終えた。来季は、川崎フロンターレを7年間指揮したクラブOBの鬼木達監督の監督就任が決定している。 国内随一の“20冠”を誇る鹿島は、しかし2018年のアジア・チャンピオンズリーグを最後に、タイトルから遠ざかっている。 その後は6度の指揮官交代を繰り返しながら、栄冠を手にできなかった古巣について、現役時代に鹿島で鬼木氏とチームメイトだった名良橋氏は、語気を強めてこう主張する。 「OBの1人として声を大にして言いたいのは、OBを粗末にしてほしくない。岩政(大樹)先生とか相馬(直樹)監督とか、やったじゃないですか。(J1で)5位とか4位でしょ。そういうなかで短期政権だったじゃないですか。(レネ・)ヴァイラーさんも、ザーゴさんも、ポポ(ポポヴィッチ)さんもそう。だから、フロントもクラブも、鬼さんを使うんだったら、一緒に同じ船に乗った気持ちで、責任を取ってほしい。だから現場に任せるんじゃなくて、チームもフロントも、みんなが同じ方向を向いてチームを作ってほしいんですよ」 ファン・サポーターに対しても「最初は、もしかしたら結果が出ないかもしれないですよ。鬼さんだから優勝争いか、それは分からないですよ。期待もあると思いますが、サポーターも我慢するところは、しっかり我慢してください。ちょっと長い目に見てほしい」と訴える。 「昔みたいにチームが固定できる時代じゃない。(選手がJリーグで)活躍したらヨーロッパに行っちゃうとか。選手も入れ替わって、監督は難しい。その難しさも重々考えて、承知のうえで鬼さんを起用しているので。我慢してチームを鬼さんに時間を与えてほしいですし、そのチーム作りを、フロントもしっかり戦ってほしい」 川崎に数々のタイトルをもたらしただけに、期待は小さくないだろう。ただ、すぐに結果が出なかったとしても、フロントもサポーターも我慢してほしい――。レジェンドOBはそう懇願した。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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