幕内・美ノ海が1か月ぶりに相撲を取る稽古 九州場所は自己最高位 上位総当たりにも「関係ない」とマイペース
大相撲の幕内・美ノ海(木瀬)が31日、九州場所(11月10日初日・福岡国際センター)へ向けて相撲を取る稽古を再開した。福岡市内の部屋で行われた朝稽古で、出稽古に来ていた十両・東白龍(玉ノ井)、新十両・若碇(伊勢ノ海)らを加えた申し合いに参加し、13番取って9勝。「(感触は)まだ全然。いつもここからですね。1週間ぐらいで上げていればいいですね」と笑顔で振り返った。 1日から行われた秋巡業は「急性気管支炎」で初日から休場。12日から復帰し合流したが、40度近い発熱をした病み上がりということもあり、稽古場では相撲を取らず、軽めの調整を続けてきた。「今日から相撲を取り始めたという感じです。ちゃんと相撲を取ったのは千秋楽ぶりですね。ある程度を体を動かせて、まだ日数もあるので、ちょっとずつ上げていけばいいんじゃないですか」と先を見据えた。 7月の名古屋場所、9月の秋場所と2場所続けて10勝を挙げ、自己最高位となる東前頭4枚目で九州場所を迎える。「番付は上がったなと思いますね。でも特に何も変わっていないので」。上位総当たりとなる番付にも「別に、関係ないです。みんな知った顔なので」と、普段通りのおっとりした口調で語った。九州もマイペースに白星を積み重ねる。(大西 健太)
報知新聞社