【選手権】全48代表校が国立競技場に集結 大分鶴崎MF志賀杏陸主将「終了の笛が鳴るまで全力でプレーする」
12月28日13時より第103回全国高校サッカー選手権の開会式が東京・国立競技場で開催された。 【フォトギャラリー】開会式風景 前回大会に続き習志野(千葉)吹奏楽部により、1976年に作成され今年で48年目を迎える大会テーマソング「振り向くな君は美しい」と「日本テレビスポーツテーマ」メロディーを交互に演奏する美音をバックにした入場行進では、第20代応援マネージャー・月島琉衣さんの先導に続き、前回大会で4度目の優勝を成し遂げた青森山田(青森)が先頭、そのあとに札幌大谷(北海道)以下、北から全48代表校の選手たちが校旗・都道府県大会優勝旗を手に号令をかけつつもにこやかに行進。 なお今年も、東北学院(宮城)はサッカーボール型蒲鉾、流経大柏(千葉)は県マスコット「チーバくん」、新潟明訓(新潟)は「新潟米」、上田西(長野)はリンゴが選手たちの手に持たれ、徳島市立(徳島)は阿波踊りを披露するなど郷土色豊かな趣向がふんだんに。初出場の金沢学院大附(石川)も「がんばろう能登」の横断幕を手に堂々の行進を成し遂げた。 その後、開会式は開会宣言、国歌演奏、高体連の歌演奏、青森山田キャプテンDF5小沼蒼珠(3年)による優勝旗返還・レプリカ授与等の前年優勝校各賞返還・レプリカ授与、「この大会が日本サッカーの礎を支えてきた」と語った選手としてFIFA・ワールドカップ2大会連続出場の日本サッカー協会・宮本恒靖会長のあいさつと続き、いよいよ選手宣誓へ。47校のキャプテンが取り囲む中、壇上に上がった大分鶴崎(大分)のキャプテンMF8志賀杏陸(3年)は2024年のトピックであるパリ五輪、パラリンピックやサッカー日本代表の快進撃にも触れつつ、大会に臨む決意を披露。会場からも万雷の拍手が起こった。 なお、大会は40分ハーフ・引き分け時は即PK戦のルールで28日に国立競技場で帝京(東京B)vs京都橘(京都)の開幕戦を行った後、29日に首都圏8会場で1回戦15試合、31日に2回戦16試合を開催。年が明けた2025年1月2日には3回戦8試合、4日には準々決勝4試合を開催。中6日を入れ国立競技場に会場を集約し45分ハーフ・引き分け時には即PK戦となる準決勝は1月11日、45分ハーフ・同点時には10分ハーフ延長戦・PK戦方式となる決勝戦は1月13日14時05分に東京・国立競技場でキックオフされる。 以下、選手宣誓全文は以下の通りとなっている。 宣誓 私たち代表校48校は103回目の開催となる歴史と伝統ある全国高等学校サッカー選手権大会に出場できることを大変うれしく思います。 今年は7月から9月にかけてパリでオリンピックとパラリンピックが開催されました。出場したすべての選手が最後まであきらめずに、代表選手としてのプライドを持って、全力でプレーする姿に、心を打たれました。 また、森保一監督率いる日本代表が、ワールドカップアジア最終予選で、現在快進撃を続けています。この選手権大会に出場する選手の中から、将来日本代表のユニフォームに袖を通し、活躍する選手が出場することを信じています。 そして、今日ここに立ちたかった仲間、地区大会で涙を流した仲間がたくさんいます。私たちはその仲間たちの想いを受け、郷土の代表として今、国立競技場に立っています。その代表としての誇りと責任感を持って、この大会に臨みます。 高校3年間サッカーを続けて、うまくいかない日を何度も経験してきました。そんな日は焦らず、腐らず、奢らずに、常に前を向き、指導者の方々、保護者の方々、全ての方々への感謝の気持ちを忘れずに過ごしてきました。 今までやってきたことを信じ、自分を信じ、仲間を信じ、終了の笛が鳴るまで全力でプレーすることをここに誓います。 令和6年12月28日 大分県代表 大分鶴崎高等学校 サッカー部主将 志賀杏陸