【陸上】古賀友太が3位で初五輪へ前進「メダルや入賞に絡みたい」/日本選手権20km競歩
◇第107回日本選手権20km競歩(2月18日/兵庫県神戸市・六甲アイランド) パリ五輪代表選考会となる第107回日本選手権20km競歩が行われ、男子は池田向希(旭化成)が1時間16分51秒で2連覇を果たしてパリ五輪代表に内定した。 池田向希 パリ五輪代表内定!世界歴代3位の一人旅「やっとパリへのスタートライン」/日本選手権20km競歩 2位は1時間17分42秒の濱西諒(サンベルクス)。3位に古賀友太(大塚製薬)が食い込んだ。1時間17分47秒は日本歴代8位の好記録だった。 古賀は明大の後輩にあたる濱西とレースを進め、終盤は川野将虎(旭化成)と3人の争いに。派遣設定記録を突破するペースで、3位以内に入ればほぼ五輪を手にするだけに、「2位になるか、4位になるか」のしびれるレース展開となる。 「とにかく3番以内に入るために、常に前が見える位置で進めようと思っていました」。トップの池田が世界記録を見えるハイペースになり、結果的に1時間17分台が4人というレベルになったが、「準備していました」。 練習ではハイラップを刻んでいたようで、「手応えはありましたが、試合と練習は別。それでも不安はあまりありませんでした」。最後は「絶対に気持ちで負けたくない」。川野を12秒離して3位フィニッシュした。 東京五輪は補欠という悔しさを味わった古賀。課題だった歩型も改善しつつあり、昨年はブダペスト世界選手権に出場した。日本勢最上位となる12位も、「先輩たちのようにメダルや入賞に届かなかった」と唇を噛む。 「タイムの面でも戦えるくらいまでに来たと思います。パリ五輪ではメダルや入賞に絡んでいきたい」 期待されてきた逸材が、いよいよ世界の舞台で輝きを放つ時がきた。
月陸編集部