債券は下落か、利下げ観測後ずれで米金利上昇-超長期債には買い期待
(ブルームバーグ): 24日の債券相場は下落が予想されている。米国の経済統計で労働市場や企業活動の強さが示されて早期の利下げ観測が後退、長期金利が上昇した流れを引き継ぐ。一方、利回り上昇が大きい超長期債には値ごろ感から買いが入る公算がある。
東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、債券相場は海外市場の動向から「売り先行で始まり、長期金利は1%を上回る場面もありそうだ」とみる。もっとも、超長期債には地合い改善の兆しが見られるとし、「押し目買いで取引終盤に持ち直す可能性がある」と言う。
この日発表される4月の全国消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除くコアCPIの上昇率が鈍化する見通し。佐野氏は「市場で予想されている範囲内であれば、相場への影響は限定的」とみている。
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.995~1.02%(23日は1%で終了)、先物中心限月6月物は143円47銭~143円74銭(同143円73銭)。
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先物夜間取引で6月物は23日の日中取引終値比16銭安の143円57銭で終えた。
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Hidenori Yamanaka