【楽天】ドラ1宗山塁「45歳まで現役」自作の赤い特製ドリンクで息の長い選手に 新人合同トレ
アマNO・1ショートが、「45歳現役」を宣言した。昨秋のドラフト会議で5球団競合の末に入団した、楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(21=明大)が9日、楽天モバイルパーク室内練習場で新人合同自主トレ初日を迎えた。三木監督も視察する中、自然体ではつらつとプレーした。ドラフト指名された7選手に加え、台湾出身で昨年11月に加入した育成の蕭斉(シャオ・チ)が参加。合同練習は春季キャンプ直前の28日まで行われる。 ◇ ◇ ◇ 威風堂々と己を貫いた。背番号「1」の赤いビブスを着た宗山は、先頭で室内練習場に姿を現した。「いつも通りやろうというのはある」。報道陣からの熱視線にも動じない。「シーズンに入ってもカメラがあると思いますし、いろんな方が見る中でのプレーになる。そのための準備とも捉えていますし、そこは変えずにやっていこうと思う」。キャッチボール、ゴロ捕球、マシン打撃など黙々とメニューをこなした。 毎年恒例の20メートルシャトルランでは10代2人に不覚を取ったものの、意に介さない。育成1位の岸本が132回、6位の陽が110回で、宗山は全体3位の105回。「目標は150と高く言ってたんですけど、100回は超えられて良かった」と胸をなで下ろした。 コンディションを整えるためのこだわりがある。練習の合間には糖質とアミノ酸を自ら配合した赤い特製ドリンクでエネルギー補給。「味はビーツと言われるものと、糖質がバナナのような味がするんで、それを混ぜて、ちょっと何味かはよく分かんないんですけど(笑い)」。体の回復が早くなる効果などがあり、毎日欠かさずに飲んでいる。 大学2年の終わり頃に転機があった。「日によってコンディションに差があると、これから先、なかなか戦えない」と実感。「ドリンクだったりを気にすれば、もっと長くプレーできるのでは」と本やYouTubeで知識を得て、オリジナル飲料を作り上げた。 息の長い選手になることが目標だ。「まずは1年間プレーすることを続けていくことで、45歳くらいまで自分の中では現役を続けてやっていきたい」。2000年代の現役最年長は野手が15年中嶋聡(日本ハム)の46歳、投手が同年山本昌(中日)の50歳だ。「先は見過ぎてはいけないけど、そういう目標を持ちながらやっていければと思う」。先人たちと肩を並べるために1日1日を大切に過ごす。【山田愛斗】 ○…三木監督が早くも宗山に魅了された。映像でチェックしていたものの、直接プレーを見るのは、この日が初めてだった。「シュッとしてるな。オレ、シュッとしてないので。若いときはシュッとしてたんですけど(笑い)」とジョークを交えながら第一印象を語った。その上で「身のこなしもやっぱりすごく華麗。早くね、ユニホーム着て動いてる姿を見たいなと思いますよね」と心待ちにした。