鈍行少ない、「特急率」が高い鉄道路線ランキング 普通列車が少なく「18きっぱー」にはつらいよ
■「特急率の高い区間」をいかに通り抜けるか この夏の「青春18きっぷ」の利用期間が終了した。いま、この記事を読まれている方の中にも「18きっぷ」を利用して遠くへ出かけたかたもおられるだろう。また、出かけることはできなかったものの、乗り継ぎの計画だけ立てたという方もいるだろう。 【写真100枚を一挙公開】南正時氏撮影、只見線を走るキハ58系の急行「奥只見」から登場時のキハ183系「おおぞら」まで、国鉄が生んだ「気動車」の数々。 私も、この夏は「鉄印集め」、「ライブ鑑賞」など、目的別にいくつかプランニングをして、中からいくつかのプランを実行した。そんな乗り継ぎプランを作成している際にポイントとなるのが、特急は結構な本数走っているのに、普通列車、快速列車の運転本数が極端に少ない、「特急率の高い区間」をいかにして通り抜けるかということだ。
普通列車、快速列車には有効期間内であれば何度でも乗車できる「18きっぷ」。だが、特急や新幹線に乗車する場合は、特急券、新幹線特急券だけでなく、乗車券も購入しなければ乗ることができない。そんな「18きっぷ」ならではのルールもあって、時刻表をめくると特急率が高い区間というのが目に付いてしまう(こういった事象が起こるのは、普段より冊子の時刻表を読み込むのが趣味という私の特性もあるのだが)。そこで今回は、全国のJR線の特急率が高い区間を調査。その特急率と増加率を調べてみた。
データは2024年8月号の時刻表から私が手計算で調査したもの。そのため、数値のズレがあるかもしれないが「特急ばかり走っている区間って結構あるんだな」「うちの近くにも特急ばかりの区間があるんだ」ぐらいの気持ちで読んでいただけたらありがたい。 ■全国21路線が「50%以上が特急」 平日に運転される列車のうち、50%以上が特急というところは、普通列車の運行本数に合わせて細かく分類すると全国で21路線46区間あった。会社別にみると、JR北海道6路線16区間、JR東日本3路線5区間、JR東海1路線2区間、JR西日本5路線8区間、JR四国3路線8区間、JR九州3路線7区間となった。ざっくり分類すると全国24区間で、こんな感じだ。