安心・安全な活動拠点に 文化会館の改修着々、2026年3月完成へ【宇部】
宇部市の文化会館の改修工事が順調に進んでいる。1979年の開館以来初めてとなる大規模改修で、約2年間をかけて耐震補強、外壁や館内の補修を行う。市民が安心・安全に利用できる文化活動の拠点として2026年3月の完成を目指している。 現在、雨漏りやタイルの剥落が目立った外壁と防水工事が行われている。関連費用を含む工事費は約1億3200万円。9月に市議会の議決を経て、耐震化や内装工事にも着手。工期は当初の予定通り、変更なく進んでいる。 改修工事のため、同会館は1月から休館中。市芸術祭関連の展示会や発表会といった市民の文化活動の場は変更を余儀なくされ、各団体や個人が会場探しに奔走している。 ときわ湖水ホールや市多世代ふれあいセンターなどの他施設を使用しているが、勝手が違うため準備に時間がかかり、使用料の負担増から会期を短縮したケースも散見され、再開を待ちわびる声は多い。 市文化振興課の伊藤華恵副課長は「休館で市民の皆さんには迷惑をおかけしている。文化芸術の拠点として安心・安全に長く使える施設とするため、理解と協力を」と話した。