北海道・江別大学生暴行死 強盗など疑いで女2人再逮捕 「強盗致死」も視野に捜査、適用に高いハードル
北海道江別市の公園で集団暴行を受け、千歳市の大学生長谷知哉さんが死亡した事件は、江別署が強盗などの疑いで、交際相手の大学生ら2人の再逮捕に踏み切った。傷害致死容疑の暴行とは別に、長谷さんから金品を強奪していたと判断した。数時間に及ぶ暴行を加えた経緯や動機には判然としない部分もあり、同署は死亡と強盗の関係性を慎重に調べている。
強盗容疑などで再逮捕された交際相手の大学生八木原亜麻容疑者と、友人の大学生川村葉音容疑者に加え、傷害致死容疑で逮捕された少年ら4人も、強盗目的で暴行・脅迫をしていた可能性が高い。捜査関係者によると、少年らはスマートフォンで暴行の様子を動画で撮影。この暴行中に、キャッシュカードやクレジットカードを奪っていたという。 同署は今後、法定刑がより重い強盗致死容疑も視野に捜査を進めるが、適用のハードルは高い。同容疑は、強盗目的で暴行を加えた結果、被害者が死亡したことを立証する必要がある。痛めつける目的の暴行と、強盗目的の暴行は合わせて数時間加えられたとされ、死亡の原因となった暴行が強盗目的だったと証明するのは容易ではないとみられている。