ミルクボーイ、“学祭手抜き”騒動に言及「手抜くとかオレら世代はホンマにおらんよ」
「スベって平気なヤツなんてホンマにおらんと思う」と断言
2019年M-1王者のミルクボーイが5日、ABCラジオ『ミルクボーイの火曜日やないか!』(正午)に出演。SNS上で“営業に来た芸人が手を抜いているのを見たことがある”という投稿が拡散された件についてコメントした。やり玉に挙がったオズワルドの伊藤俊介は3日にXで否定し「しっかりネタやって鼻血出るくらいスベったんだよ」と自虐的にツッコミ。4日には埼玉の大学の学園祭に出演し、同じく名前が挙がっていたパンクブーブーの黒瀬純との画像を添え「全力でやったら花束をいただきました」と話題を逆手に取った。 【写真】「これは手抜いてるかも」 “学祭”でコントを披露している実際の様子 ミルクボーイ・内海崇は「何かなってますよねえ」と言い、相方・駒場孝も「至るところから(話題になってる)」と同調。内海は「“ミルクボーイは手抜いてない”みたいな。ありがとうございます。“手抜いてないです、いつ見ても”みたいな。ありがとうございます」と繰り返して笑いを誘い、駒場は「へえ、そうなん。そこに入ってるんや」と反応した。 内海は「これホンマさ、見た時の回とか(で印象が違う)。わからんけど」と話しつつ、「手抜くとかオレら世代はホンマにおらんよ」と断言。「手抜いてさ、自分やん、スベんの。ヤバいで、スベった時の気持ちって」と理由を説明した。同局・澤田有也佳アナウンサーから「学園祭だとなおさら?」と聞かれると、内海は「ああもう最悪や」と即答。駒場が「鉛を体に流されたように重い、重~い」と例えると、内海も「動かれへん。帰りとかも」と同調。駒場は「向こうの人が『きょうはありがとうございました』って言ってくれればくれるほど、“きょうはスベってたでしょう。殺して”っていうのになるから」と口にした。 内海は「スベって平気なヤツなんてホンマにおらんと思う。それは」と言い切り、駒場は「手抜いててウケてる人すごいけどな。抜いてウケたらそれすごいで」と話した。内海が「手抜くというか、力半分にやるみたいなことでしょう? 手抜くっていわば」と聞くと、駒場は「酔拳みたいな感じでしょう。フワフワしてて、この人でもすごいなみたいな」と返答。内海は「酔拳はすごいやんか。手抜いてる風(の)芸やん」と言うと、「“手抜いてる”の基準難しいですよ」と指摘した。 内海は「例えば、1年に1回しかお笑い(を見に)行かへん人で。劇場とか地元のライブに行って、呼んだ芸人が連続で同じネタをしてたみたいな。1年ぶりに来たとこで。それはわからんやんか。(仕事先に)行ってる方も。でも、それ“手抜いてた。同じネタしかやってなかった”って言われれば。たまたまその回が重なってしまったら、そう思う人もいるじゃないですか。こっちはそんなことなくても」と観客側の思いを推測。 「オレらでいうと“M-1のコーンフレークのネタ見たかった”とかも、今でこそ減ってるけど、そんなんも言われるのよ。ちゃうネタやってたら、手抜いてたというか“あれ見たかったのにっていうガッカリもあるやんか。逆にコーンフレークのヤツをやったら“まだやっとる”もあるやん」と続けると、駒場は「(後者の)そっちやろうな。“まだやってるやん”って」と同意。澤田アナが「難しいですよね」と言うと、内海は「メッチャむずいねん」と力説した。 駒場も「全員に、1000人に刺さらそうと思うの難しいよね。1000人が大満足って難しい」といい、「だからこそ全力でやるっていう」と根本の考え方を披露。内海も「とりあえず汗を流せば。“すいません。スベってますけど汗かいてます”っていう」と続いたが、「でも、そんなん見る回にマジでよるから。オレら激スベりしたときの見た人なんて“全然おもんなかった”っていう感想を抱いてるわけですよ」と発言。直後に、だんじりを新調した場所への営業で、法被姿200人の前で激スベりしたことを謝罪して笑わせた。 駒場は「面白い、面白くないと手抜き、手抜きじゃないはまた違う話」とコメント。澤田アナは「笑わそうともしてないということなのかな」と“手抜き”の解釈を明かすと、内海は「ダラダラやってるってことですね、多分ね。ダラダラ出てきて声も小さいとか。できることやってないと思われたら、あれなんですかね」と見解を示した。駒場は「そう見えたっていうだけやろうしな。そんな時は」とし、「自分らがスベんのにダラダラする人おらへんと思うけどね。リスクしかない。自分らの店で売り込みせずに、売れへんかったっていう。全部自分らのせいですからね。やらんと思うけどね」と話した。 駒場が「お客さんとかいじりまくってたら、それを手抜きとされるんかな」というと、内海は「そっちもあるらしい」とレクチャー。駒場は「“誰々、こういう人おるね”ってやって、盛り上がってたけどネタはしてないみたいな。でもネタするより絶対こっちの方が盛り上がるであろう状態やったらそれやってる人も(あり)」と私見を披露した。 内海も「(普通に)ネタしても絶対ウケへんっていう……例えばホールやったらええで。イス座って見てくれてるから。でも2駅前とかのイベントで真剣なネタやってもウケへんという今までのデータはあるわけよ。やってほしいっていう人もおると思うねんけど、絶対にウケへんねん。お子さん多いとかね。ものまねできればって何回あるか」と特殊な場合があるとした。「それを“手抜いてる”って言われたらしゃあないっていうか。ネタしてなかったイコール手抜きなんやったら、我々もあるっていうか。ネタだけしてほしいっていう人からしたら」と明かした。 内海は「一応、こっちは1軍の選手(ネタ)を持って行ってます。それだけはわかってほしい。その場がスベってただけで」とアピール。持ち前の“行ったり来たり漫才”を子どもにはウケないとした内海。駒場は「そっちは(内海が得意の)けん玉もして。そこだけで通り過ぎた人は“ミルクボーイけん玉してたやん。手抜きや”ってなる可能性はある」とし、「自分らがショッピングモモールとか行って、どう思ってたかやな。一般のときに」と結局、受け取り方次第とした。 内海は「その場のベストは(尽くしてる)。空気とかね。だって袖で前の芸人さんとか見て、頭グルグル回ってるもんな。“どのネタにしようかな”っていうのは」と明言。「一番いいのはめちゃくちゃ笑う、ウケる会場やったら、こっちもただ(単純に)面白いと思ってるヤツ(ネタ)を出せるというか。”こんな(客席が)あったかいから手抜こうとはなれへん。こんなあったかいんやから、このネタ出してみようかって。あったかい方がどっち(観客も芸人)もいいかも」と話したが、「“じゃあ、あっためろや”っちゅう話なんやけどね。それがまた難しいのよね」とぼやいて笑わせた。 最後に駒場は「(芸人は)準備してますよ、絶対」とまとめ、内海も「そんな人がおったら幻滅やもんね。芸人同士でも嫌われるもん。“何や手抜いてるやん”って。それおもろがる人はおらんねん」と力を込めた。
ENCOUNT編集部