ドジャース2020年WS制覇は参考記録? ビューラーがアンチを一蹴「くだらない」
ナ・リーグ王者のドジャースが30日(日本時間31日)に行われたワールドシリーズ(WS)第5戦でヤンキースに7―6で逆転勝ち。4勝1敗で2020年以来、4年ぶりとなるWS制覇を成し遂げた。 敵地ヤンキー・スタジアムで西の伝統球団に最後に引導を渡したのは、2日前の第3戦(28日=同29日)に先発したウォーカー・ビューラー投手(30)だった。5回無失点の好投でチームを勝利に導いてから中1日。任されたのはわずか1点リードの9回のマウンドだった。普段とはまるで異なる役回りながらボルぺを三ゴロ、ウェルズを空振り三振、そして最後はバードゥゴのバットも空を切らせて歓喜の瞬間を迎えた。 17年のメジャーデビューして以来、ドジャースひと筋に生き、この日マークしたセーブはキャリア初だった。そんな右腕は試合後のフィールドで米放送局「FOXスポーツ」のリポーターを務めた「アスレチック」の敏腕記者、ケン・ローゼンタール氏のインタビューである思いを吐き出した。 「誰もが2020年についてくだらない話をしているけど、今それについて彼らが言えることはあまりない」 4年前のWSは新型コロナが大流行し、レギュラーシーズンは60試合に大幅短縮。WSを開催するに当たっては両球団の本拠地への往来をやめ、中立地のテキサス州で行われた。そうした中でドジャースはレイズを4勝2敗で下したが、通常とは異なる方式だったため、一部では「参考記録」などと認めない風潮や論調もあった。あれから4年がたち、レギュラーシーズンだけでなくポストシーズンのすべてにも勝利したとあって〝アンチ・ドジャース〟に対する思いが飛び出した格好だ。 米メディア「YARDBARKER」は「2020年のワールドシリーズは批判的な者から嘲笑されることが多かった。しかし、ドジャースが4年後に再び優勝したことで、その議論は事実上終結した」と代弁。生え抜き右腕の意地が爆発した最強の証明でもあったようだ。
東スポWEB