米女子ゴルフ・古江彩佳、日本人初の年間最少平均ストロークのタイトル獲得に「日本人初というのはすごくいいご褒美」
◇24日 米女子ゴルフ最終戦 CMEツアー選手権最終日(米フロリダ州、ティブロンGC) 古江彩佳(24)=富士通=は68で回り、通算13アンダーで8位。これにより、日本人として初めて年間最少平均ストロークのタイトルを獲得、1位の選手に贈られる「ベアトロフィー」を手にした。また、西郷真央(23)=島津製作所=は66と伸ばして通算8アンダーの25位になり、ルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人賞)に決まった。日本人では1990年の小林浩美以来2人目。ジーノ・ティティクル(タイ)が通算22アンダーで今季2勝目、通算4勝目を挙げた。 ◇ ◇ ◇ 平均ストロークナンバーワンの称号「ベアトロフィー」の争いは、デッドヒートの末に古江が制した。 大会前は1位ユ・ヘラン(韓国)、2位古江の順だったが、3日目を終えて古江が逆転した。だが、ストローク差はわずかに0・0002。最終日にライバルが68、古江が68以下なら古江の勝ち、両者69なら同時受賞という状況だった。 古江は前半で3つ伸ばし、13番も1・5メートルにつけてバーディーにしたが、15番をボギーにした時点で同点。だが、ここから勝負強さを発揮した。17番パー5、マウンド越えの難しいアプローチを1メートルに寄せてバーディーに。この1打が明暗を分けた。 先に上がったユ・ヘランが69だったのに対し、68の古江は平均69・988と、ツアーでただ1人、60台を記録。2位とは0・12差だった。 「まさか自分が取れる賞とは思っていなかった。日本人初というのは、すごくいいご褒美です」。今季は7月にエビアン選手権でメジャー初制覇し、トップ10入り12回と安定感は抜群だった。 「今季は85点か90点。最初の方で、もっと1位を取れたかなっていうのはある。その悔しさの分、ちょっとマイナス」と満足はしない。だが、18番グリーンでの表彰式では、ルーキー・オブ・ザ・イヤーの西郷とともにカップをもらい、笑顔は満開。ツアー生活を支えてくれた母・ひとみさんらと何度も写真を撮り、喜びに浸った。
中日スポーツ