なぜ獲った…。マンチェスター・ユナイテッド、冬の大失敗補強5選。活躍できずに終わった実力者たち
2024年1月のマーケットが動いている。各クラブがシーズン前半戦に起きた問題を解決するために新しい力を探す時期だ。好機とみれば、ビッグネーム獲得に動く場合もある。今回はイングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドが冬に獲得した選手のうち、うまくいかなかった補強を厳選して紹介する。(在籍期間や成績は『transfermarkt』参照)
FW:アレクシス・サンチェス(チリ代表) 生年月日:1988年12月19日 移籍金:ヘンリク・ムヒタリアン(アーセナル)とのトレード 在籍期間:18年冬~20年夏 リーグ戦成績:32試合3得点6アシスト アーセナルで通算166試合80得点45アシストという輝かしい成績を残したアレクシス・サンチェスのマンチェスター・ユナイテッドへの電撃移籍は大いに沸いた。しかし、結果的にこの補強は大失敗に終わる。 2017/18シーズンは前半戦だけで19試合7得点3アシストという好成績を残していたサンチェスだが、ユナイテッド移籍後の後半戦は12試合で2得点3アシストと大失速。背番号7を与えられるなど大いなる期待を背負っていたが、それを裏切る成績に終始した。 移籍2シーズン目となる2018/19シーズンはプレミアリーグでわずか1ゴールに留まる。軽傷も含めて同シーズンは8度も負傷離脱を繰り返しており、そもそも戦力としてカウントすることもできない状況だった。また当時チーム最高給の給与を受け取っていたこともサポーターの反感を買う一因となり、ユナイテッド加入から1半年後の19年夏にインテルへとローン移籍。その1年後にフリーでマンチェスターを去った。
MF:ロドリゴ・ポセボン(ブラジル/イタリア) 生年月日:1989年2月13日 移籍金:350万ユーロ(約4.9億円) 在籍期間:08年冬~10年夏 リーグ戦成績:3試合0得点0アシスト マンチェスター・ユナイテッドのサポーターでもロドリゴ・ポセボンの名前を覚えている人は少ないのではないだろうか。それもそのはず、プレミアリーグでは3試合、公式戦でも8試合のみの出場に留まっている。 当時マンチェスター・ユナイテッドのスカウトはブラジルの若手選手に注目をしており、ラファエル・ダ・シウバとファビオ・ダ・シウバを獲得した。その流れで同時期にインテルナシオナウの下部組織で活躍していたロドリゴ・ポセボンを350万ユーロ(約4.2億円)の移籍金で獲得している。 ラファエルとファビオはトップチームで活躍した一方で、ポセボンは期待外れだった。2008/09シーズンは開幕戦から2試合連続で途中出場を果たすも、それ以降は最終戦までトップチームで出番を与えられなかった。続く2009/10シーズンはブラガへローン移籍するも1試合しか出場することができず、ポセボンの居場所はユナイテッド復帰後もなかった。そして10年夏にフリーでサントスへと放出されている。 サントスでも目立った活躍ができなかったポセボンは、ブラジルのナウチコやバーレーンのアル・リファーなどクラブを転々とし、2018年1月にベトナムのホーチミン・シティFCに加入。しかし、怪我の影響で公式戦の出場が1試合もないまま、同年2月22日に契約を解除されている。