初のアウトドアフェス 人気キャンプ用品ずらり 特産生かしたグルメも/兵庫・丹波市
兵庫・丹波の「食」の魅力を味わいながら、人気のキャンプ用品を購入できる初のイベント「丹波アウトドアフェスティバル」(同実行委員会主催)が29日午前10時―午後4時、兵庫県丹波市柏原町の丹波年輪の里で開かれる。特産を生かしたグルメが味わえるほか、アウトドアショップブースに県内外から12店舗が出店する。実行委は「丹波を『通過点』ではなく『目的地』にしたい。また丹波に来たいと思ってもらえるイベントにしたい」と意気込む。入場無料。 飲食ブースは、丹波市内から約10店舗が軒を連ねる。焼き栗や牛肉の串焼き、山の芋を使ったお好み焼き、てんぷら、丹波産の卵を生かしたベビーカステラなどを提供する。 アウトドアショップブースには、丹波地域や京阪神、名古屋などから出店。石焼き芋が作れる万能コンロや新感覚のまき割りギア、風に強いたき火台、ランタン、ハンドドリップのコーヒーマシンなどが並ぶ。キャンプ時の鑑賞用品として人気という多肉植物も販売する。 また、アウトドア情報をインスタグラムなどの交流サイト(SNS)で発信するインフルエンサー、川本うきさんが、キャンピングカーの展示やグッズ販売を行う。 同市内6つの店舗や施設、企業がそれぞれのPRと丹波への再訪を狙い、ジェラートや栗まんじゅう、ドリンクといった商品の、後日使える無料券や食事券のほか、多肉植物などを配布する。午前11時からで、先着約400人。 サッカーのキックターゲットと、バスケットのフリースロー大会も開催。上位入賞者には景品を贈る。 実行委のメンバーは、丹波地域で特産やアウトドア商品を提供したり、グランピング施設を営んだりしている事業者ら6人。観光客の宿泊地として県内北部が選ばれがちな中、豊富な食材やグランピング施設がある丹波の魅力を伝え、滞在時間を伸ばしてほしい、と企画した。 同イベントでは、店舗情報などが見られるデジタルマップも運用。来場客に人気だった店舗や、イベント後に立ち寄った宿泊施設といった情報を集計し、需要を把握。事業者たちの今後の集客に生かす。 実行委員長の幸畑孫さん(39)は「市外の人たちに丹波の良さを知ってほしい。毎年の恒例イベントにしていければ」と話す。