「鹿島や町田の人たちのおかげ」代表2試合でアジア杯を掴んだ佐野海舟。田中碧の選外で高まる期待にも「常に準備するだけ」
「感謝の気持ちを持ってプレーしていきたい」
11月シリーズで、怪我の伊藤敦樹に代わって追加招集されると、ミャンマー戦で上々の代表デビュー。鹿島アントラーズのMF佐野海舟は、元日のタイ戦と合わせ、わずか2キャップでアジアカップのメンバー入りを果たした。 【アジア杯PHOTO】カタールで屋外練習を開始した日本代表!選手たちの表情を現地よりお届け 「責任感を感じますし、自分のプレーを出して勝利に貢献することだけをやっていきたい」 選出についてそう心境を語った23歳は、昨季に鹿島に移籍する前はJ2のFC町田ゼルビアでプレーしていた。それが、J1を1シーズン経験しただけで、大舞台のピッチに立つ切符を勝ち取ったのだから、小さくないステップアップだ。 「すごく成長させてもらいましたし、鹿島や町田のいろいろな人のサポートのおかげだと思っているので、感謝の気持ちを持ってプレーしていきたいです」 アジアカップでは、常連だった田中碧が選外となった。遠藤航と守田英正という鉄板のボランチコンビがいるとはいえ、決勝までの長い道のりを考えれば、出番は少なくないはずだ。 高まる周囲の期待にも、「常に準備するだけです。やることは変わらないですし、しっかり準備をし続けていきたい」と冷静に話した売り出し中のMFは、こう意気込んだ。 「守備の部分が自分の武器なので、そこは絶対に見せたいですし、そこからどう攻撃に繋げていくのか。ゴールに直結するようなプレーを増やしてやっていきたい」 その“回収力”を世界に見せる時がやってきた。 取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)