広島・森下 今季初実戦で上々3回無失点 新井監督「何も問題ない」 マエケン直伝チェンジアップ「いいところから落ちた」
「オープン戦、楽天2-4広島」(1日、倉敷マスカットスタジアム) 辛めの自己評価とは裏腹に、上々の好発進を決めた。今年初実戦に臨んだ広島・森下暢仁投手(26)は3回2安打無失点。高いレベルでの投球を求めるからこそ「(収穫は)あまりなかった。きょうは全然良くなかったので、しっかり修正して次につなげられたら」と振り返った。 初回と三回はいずれも三者凡退。二回は自身の失策も絡み2死満塁のピンチを迎えたが、黒川を143キロ直球で二飛に仕留めて無失点で切り抜けた。最速は147キロで持ち球全ての感触を確かめた43球。中でも光明を見いだした1球があった。 初回2死で辰己との対戦。カウント1-2から米大リーグ・タイガースの前田から握りを教わったチェンジアップで空振り三振を奪った。「ストレートの軌道でいっているのかなと思う。いいところから落ちたなと。これを増やしていけたら」と手応えを持ち帰った。 また、新たに習得を目指すスライダーは、二回先頭・浅村への3球目に投げた。ボール球になり「浅村さんの反応も止まっていた。もう少し手元で曲がってくれたらな、という感じはあった」。打者との勝負の中でしか得られない反応を、今後の精度向上につなげる。 開幕ローテ入りは確実な右腕に新井監督は「何も問題ないと思います。ナイスピッチング」と笑顔。週明けには侍ジャパンに合流し、その後はシーズンに向け状態をさらに上げていく予定。「(シーズンで)いいスタートが切れるように準備したい」と本番を見据え、着実に仕上げる。